劇場版ミステリという勿れ。

菅田将暉のこのアフロ髪を見たときに、
てっきり、

あ、金田一耕助を今風にしたんだな

と思い込んだ。

実際は原作漫画があり、横溝正史シリーズではなかったのだが、

映画を観て、確信した。

このお話は横澤正史ら、ミステリー作家の御霊からインスピレーションを受けて、書かれている、と。

これは、小学生の頃に横溝正史シリーズにハマった私ならではの解釈かもしれないが、
結構当たってるんじゃないかな。

そういうわけで、予告編を観た時から興味はあったのだが、テレビドラマ編も観てなかったので、
なかなか重い腰が上がらなかった。

でも、信頼する筋から、
このテレビドラマは必見や❣️
と情報を得たので、

まずは漫画の方を読み始めた。

映画になったのは、漫画のどのエピソードだろうと思っていたら、

広島を舞台にした殺人事件、
通称『広島編』やった。

これ、もう読んだやん、しまったー

と思ったが、後の祭り。

知っているストーリーを映画でたどるだけか、
と正直,落胆してた。

が、そんな私の予想をやすやすと超えてきた❣️

なにしろ、わきを固める俳優陣がすごい!

松坂慶子
松嶋菜々子
鈴木保奈美

往年の名女優たち❣️

もちろん、主人公を演じる菅田将暉が素晴らしいのは当然。

そして、あっと驚く謎解きの数々は、
その種明かしを漫画でされていても、
面白い。
そこは実写ならではの説得力だろう。

はりめぐらされた伏線を見事に回収していく
爽快感は、やはり横溝作品に通じるものがある。

横溝作品と違うのは、人を殺さない配慮が随所にあるところだろう。

そして、この映画の根底に流れるメッセージは、

親から子への愛のバトンリレー。

負の連鎖を断ち切る決断をした親たちの愛と、
彼らの遺書代わりとなったアクセサリーに込められたメッセージ。

そのひとつひとつがもう聞いてるだけで号泣もの。

自分も子供たちのためにメッセージを残したい、
と強く思った。

そして、弱き心に寄り添う愛がハンパない❣️

ひとはみな、弱いところがある。
それを受け入れる社会であれ、とのメッセージ。

私も時には心が病むことがある。
それはやはり、頑張ってもできなかったときに
心が折れる時があるのだ。
でも、そんな弱い自分もよしとする。
そういう誰かがそばにいたら、
人は救われるのではないだろうか。

この映画、是非、見てください❣️

…今日が映画館にかかる最終日?
うっそー❣️爆❣️