ゴジラマイナス1.0。

さて、話題作ということで、観た。

そんなに期待はしていなかったが、
かなり面白かった。

戦後すぐという舞台設定、

特攻隊の生き残りの主人公、

そして、恐竜のような造形のゴジラ。
ゴツゴツした背びれが萌える❣️

私が子供の頃のゴジラは怪獣ヒーロー化しており、怖いという感じではなかったが、
学生時代に初代ゴジラに出会い、その恐怖をまき散らす生き物という設定に心底しびれた。

今回の映画はそのしびれ感を思い出す内容だった。

テーマはやはり、
 生きろ!
ということであろう。

戦時中は、滅私奉公、自分の生命を国に捧げよ。
そうでなければ非国民扱いされた非道い世の中。
生きろ!などとは言えなかっただろう。

戦後はその反動で生きることが最優先となり、
生きることがいつしか物質的な豊かさを求めることになった。
だが、物質的な豊かさには際限がなく、
足ることを知らなくなり、歯止めがかからず、
そのうちになにが本当の幸せかもわからなくなった。

戦後すぐが舞台なのは、生きるということの価値がストレートに響くからだろう。

現代が舞台では、生きることは当たり前になりすぎて、そのことに価値を見出せなくなっている。

生きることは今も昔も変わりなく、素晴らしいことなのに。

神木隆之介がなんとも言えず、もどかしい主人公を演じており、必見である。