GWに関西の実家に久しぶりに帰省した。
コロナ禍がようやく開けて、実家も受け入れてくれるようになり、メンバー限定ではあったが、家族で会うことがかなったのは嬉しいこと。

久しぶりに大阪梅田のムービングウォークに乗る。
ここでは、誰も立ち止まらない。
より早く歩くためのもの。
そういうところに、大阪人らしさを感じる。
大阪人は、イラチ、と言われるが、気が短くて、待ってられない性分。
ムービングウォークは大阪人からすれば、遅すぎてイライラするのかもしれない。
他の地方では、ムービングウォークで歩く人の姿は少数派だ。

大阪は商人の街と言われて久しいが、
大昔から大陸からの帰化人を数多く受け入れてきたので、華僑の文化の影響も受けているのかもしれない。

あと、大阪人には笑いが欠かせない。
吉本新喜劇のようなベタなものもあるが、日常的に笑いを重視している。
日常会話の中でいかにオチをつけるか、留意せねばならない。
笑いの評価点が高いので、親父ギャグをかましたら、白けてしまう。
青年時代、それで何度も心が折れたが、東京に出てからは関西人気質がよい方に出たように思う。

わたしという己を育ててくれた関西の文化に、恩返しがしたいものだ。

P.S.
実家で妹が漫画を読んでいて、結構な在庫があり、暇つぶしに読んでたら、
島本和彦の[アオイホノオ』があった。
私より少し上の世代だが、関西初のオタク文化の黎明期の物語はなかなか今の自分にシンクロしている。
まだ何者でもなかったが、才能の片鱗を見せていた男たちのドラマがそこにはあった。
私も作家としては無名で、駆け出しの若者と立場は変わらない。
肉体年齢はかなり上なのがメリットなのか、デメリットなのか…。
第二の人生もけっこう長いので、第二の青春を謳歌してみようかな。