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天孫降臨⁉️ニニギくん③

 

 

 

 

ニニギくんたち天孫族御一行様は、高くそびえ立つ高千穂の峰を目指して、高天原から地上に降りる道をてくてくと歩いておった。

すると、途中に大柄の異形の者が待ち構えているではないか。


あれは、地上の者が我らを迎え撃たんと、待ち構えているのではなかろうか。

えーっ、聞いてないよ、そんなの。

ねえねえ、引き返した方がいいんじゃない?

そうだよね、そうだよねー。

ザワザワする御一行様。

ニニギくんが、

ここは首長であるわたしがなんとか収めねば。

とオロオロしていると、

女神がひとり前に出て、

あんなやつ、私の色香でイチコロよ❤️

と、ツカツカと前に進んでいった。

ハラハラとながめるばかりの御一行様。

女神は、異形の前まで来ると、

ちょっと、あんた❣️

と声をかけた。

異形は、やや気圧されたと見えて、

な、なんじゃ、お前は。

と、たじろぐと、

そこにいると邪魔よ。どいてくんない?

とズケズケと物言う女神。

異形は、

いや、わしは貴公らを迎えに来たものじゃ。
怪しいものではない。

と言った。

女神は驚いて、

まあ、そうなの?

と、一歩下がり、くるっと後ろを向いて、御一行様のもとに走り去った。

その後ろ姿を見て、

か、かわいいっ😍

と顔を赤らめる異形。

女神は、ニニギに

報告でーす。あの者は我らを道案内してくれるそうでーす。以上❣️

と言って、隊列に戻った。

御一行様は、ザワザワし、

出雲の神から遣わされたものであろう。

ということで、話がまとまり、異形の道案内で無事に高千穂の峯にたどりつくのだった。

続く

 

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