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ニニギくんたち天孫族御一行様は、高くそびえ立つ高千穂の峰を目指して、高天原から地上に降りる道をてくてくと歩いておった。
すると、途中に大柄の異形の者が待ち構えているではないか。
あれは、地上の者が我らを迎え撃たんと、待ち構えているのではなかろうか。
えーっ、聞いてないよ、そんなの。
ねえねえ、引き返した方がいいんじゃない?
そうだよね、そうだよねー。
ザワザワする御一行様。
ニニギくんが、
ここは首長であるわたしがなんとか収めねば。
とオロオロしていると、
女神がひとり前に出て、
あんなやつ、私の色香でイチコロよ❤️
と、ツカツカと前に進んでいった。
ハラハラとながめるばかりの御一行様。
女神は、異形の前まで来ると、
ちょっと、あんた❣️
と声をかけた。
異形は、やや気圧されたと見えて、
な、なんじゃ、お前は。
と、たじろぐと、
そこにいると邪魔よ。どいてくんない?
とズケズケと物言う女神。
異形は、
いや、わしは貴公らを迎えに来たものじゃ。
怪しいものではない。
と言った。
女神は驚いて、
まあ、そうなの?
と、一歩下がり、くるっと後ろを向いて、御一行様のもとに走り去った。
その後ろ姿を見て、
か、かわいいっ😍
と顔を赤らめる異形。
女神は、ニニギに
報告でーす。あの者は我らを道案内してくれるそうでーす。以上❣️
と言って、隊列に戻った。
御一行様は、ザワザワし、
出雲の神から遣わされたものであろう。
ということで、話がまとまり、異形の道案内で無事に高千穂の峯にたどりつくのだった。
続く
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