前の話

 

 

 

それで、ニニギ君に話を戻すと、

親から天孫降臨の仕事を押し付けられたニニギ君は、疑うことを知らない、ピュアな少年だったので、

はい、わかりました❣️

と安請け合いしてしまう。

それが、どれほど大変なことかも知らずに。

アマテラスは、そんなニニギ君が可愛くてしょうがないので、

ニニギ君が失敗することのないよう、最終兵器・タケミカヅチを尖兵として、地上に送り込んだ。

そこから地上における出雲族と天孫族とのバトルが始まるわけ。

出雲族のトップであるオオクニヌシは、もう歳も歳だったので、後継ぎのオオモノヌシ(コトシロヌシと古事記には書かれてるが、ここではオオモノヌシ)とタケミナカタに判断を委ねた。

オオモノヌシは、

こりゃ、勝ち目ないわ❣️

と喝破し、一線を退いた。

タケミナカタは、武神なので、

ふざけるな、この野郎❣️

と、タケミカヅチに戦いを挑んだ。

しかし、残念ながら、タケミカヅチの格はタケミナカタよりも上だった。

天上界の武神と地上界の武神の一騎打ちでは、
勝敗は、火を見るより明らかだった。

たちまち、タケミナカタはタケミカヅチに打ち据えられ、母親の縁をたよりに諏訪まで這う這うの体で落ち延びた。

落ち延びた先の国津神とバトルがまたあるのだが、それはまた別の話。

続く

 

次の話