【しゅはり】

守・破・離というのは修行における段階論で、なかなか奥の深い言葉です。

守は先生に教えられた通りにやること。
初心者は誰でも通る道。
会社で言えばマニュアル通りにやること。

破はお手本にない、自分なりの創意工夫をし、新たな型を編み出すこと。
守の次の段階。
会社で言えば自分のアイデアで工程を改良すること。

離は先生の教えにとらわれず、自分の個性を発揮すること。
破が進み、離にいたる。
ここまで行くと、自分の流派を立ち上げることになります。
会社で言えばあらたな仕組みをつくり、
導入すること。

誰もがこの段階を通るわけではなく、
先に行くほど狭き門になります。
先生が偉大であれば、弟子が先生を超えるのは難しいので、結果、我流に走り、失敗することも。
逆に先生のレベル次第では弟子がたやすく先生を超えてしまうことも。

宮本武蔵は特定の師匠につかず、我流を極め、二天一流の奥義を会得しました。
これは型破りな天才であったからなしえたのでしょう。
私の知らない守の時代があったのかもしれません。

千葉周作は北辰一刀流を開きましたが、守の人であったという印象があります。
守を極め、破に転じ、離にいたる。
守・破・離の典型。
あくまでもイメージですが、イチロー選手のようなタイプだったんじゃないかな。
毎日の修行を欠かさずやり続けるタイプ。

学問の道、芸術の道、道にはいろいろあるけれど、まずは基本を学ぶことから。
守の道から始めることです。

よっくる(*^_^*)