#鎌倉殿の十三人
やはり、小栗旬の義時はハマり役だと思う。
承久の乱の前に、後鳥羽上皇から義時追討の院宣が。
鎌倉は大騒ぎになるが、そこで、一人鎌倉に行くことを決断する義時。
『私が行けば戦乱を避けることができる』
そして、あとは平和主義者の泰時に託すと。
今まで陰謀を使ってでも、北条氏の政権確立に努めてきた義時。
鎌倉幕府の基礎を固めるためなら、あえて汚名もかぶる。
そこに男の美学がある。
そして、尼将軍、政子の演説。
『今まで私利私欲で動いたことは一度もありません!』
この小池栄子の発する言霊に心が震えた。
間違いなく本作屈指の名シーンだ。
そして迎える最終回はアガサ・クリスティを意識したという感動のラストらしい。
ここまできたら、最後まで付き合うぜ❣️
ちなみに勝海舟が氷川清話ていう書物で
義時をめっちゃほめてた。
『国(鎌倉幕府)のために、不忠の名を甘んじて受けた。自分の身を犠牲にして、国家のために尽くした』
という趣旨のことを語っていたそうだ。
承久の乱で後鳥羽上皇に弓を引くというのは、
官軍に対して反抗する、言わば逆賊と言われても仕方のないもの。
事実、明治以降の天皇制国家においては
義時は悪党というレッテルを貼られていたらしい。
歴史に名を残すと、後世の人は好き勝手に評するものだが、鎌倉時代においては、その後の繁栄を導いたというのは功績と言えるだろう。