【ひとすじの龍】

ひとすじの龍が

空高く

昇っていく。

長い時を

沼底で暮らし、

力をためにため、

さあ、今こそ、

飛び立つぞ!

と、舞い上がる。

その美しさ、

見よや。

ほら、

もう、あんなに遠くに。

なんだろう。

ひどく懐かしい。

いつかも、

こうして、龍の背を

見送ったような

気がする。

青い空に溶けるように

昇りゆく青き龍。

その物語、

わが魂にとどめん。

よっくる(o^^o)