アメブロさんに指定されたお題なんだが、
隣の席にいるんだから、クラスメイトなのは
当たり前でしょ!
という気がするが、いいお題だとも思ったので、
書いてみよう。
・・・
基本的に目は顔の前についてるので、
隣の席というのは、くっついていれば
別だが、離れていれば、目に入りにくいものだ。
うちのクラスは二つの机を横にくっつける配置だった。
たぶん、お隣さんと友達になって、いろいろ助け合えるようにとの
配慮だったのかなと今になって思うが、当時はそんなことは
思いつきもしなかった。
男女なかよく、というのが担任の先生の方針であった。
小学生だから、そんなにおかしくない考えだ。
小学生というのは男女の違いはそれほど大きくない。
体型も成長前だとそんなに変わらない。
違いを感じ始めるのは小学校高学年になってからだろう。
そんなわけでお隣さんとは消しゴムの貸しあいっこしたり、
拾ってあげたりしたり、教科書を見せ合いっこしたりと
和気あいあいと過ごしていたように思う。
時々、席替えがあり、メンバー交代があるので、
何人かの女の子とは一学年を通してなかよくなれた。
ただ、クラスにいる間、なかよく話す程度だった。
誕生日会を家でやる子がたまにいて、そんな時に誘われて
友達の家に遊びに行くのはなかなかスリリングだった。
隣に座ってると割と自然に誘ってくれたりするので、嬉しかった。
小学五年、六年ともなるとだんだん男女の違いを意識し始める。
女の子にはあきらかに男の子友達と違う何かを感じ始める。
男女混ざって遊ぶことが少なくなり、それぞれ同性同士で遊ぶようになる。
男子グループと女子グループに分かれて対立したり、仲直りしたり。
まあ、大体、男子は女子には口で勝てないので、暴力に訴えようとして
泣かれ、担任にこっぴどく叱られ、女子にあっかんべえされる、といった具合だ。
それでも、初恋の感情が芽生えたりするのも、この時期だったりする。
何人かのクラスメイトが好きになり、その子のことを考えると
舞い上がってしまい、相手もそれを知ってか知らずか、
こちらに手を振ってくれたりもした。
ちょっとしたアイドル気分になっていたのかもしれないなと
今になって思う。
そんなたわいもないことを思い出しながら、筆を置くことにする。
なお、このお話は半分以上は創作である。
どの部分が筆者の個人的体験なのかは想像にお任せしたい。