戦時中は、

『靖国で会おう』

が別れの言葉だった。

死に向かう若者たちは、
死んだら英霊として、
靖国神社に祀られる。

そう信じていた。

人生は、今生だけではない。

それが宇宙の神様から与えられた愛。

死ねば宇宙の一部になるという思想もあるが、

私はそうではないと思っている。

死後、靖国に来て、とどまっている霊も多いと聞く。

あの世のことが正しく教えられていなかったせいでもある。

あの世はこの世の延長にあるものではない。

別の次元の地球。

魂の生きる世界。

物質界ではない。

戦前に神理が降りていなかったわけではない。

大本教の出口王仁三郎などは、超能力者であり、霊界を探訪して観てきたものを書物にしているほどだ。

だが、世の中の常識にはならなかった。

現代でさえ、霊的価値観は一部の人が信じているに過ぎない。

この世を去るときに、笑って、

『また、次の人生で会おう』

と言えたらいいな。

あの世で会えないかもしれないから。