【光と闇の相克】
人の心には光と闇があります。
それは、社会にも映し出されます。
社会というのは、人類の集合意識が作り出したものかもしれません。
集合意識というのは、ひとつの意識をさすのではなく、ひとりひとりの意識の集合エネルギーのようなものです。
それが社会一般に言われる常識とか、世間体とかを作り出すのです。
ひとりひとりの意識が集合意識に影響を与え、
集合意識がひとりひとりに影響を与えます。
わかりやすい例を言えば、組織運営においては
その組織の集合意識というものがあります。
社長とか、特定個人の思いでは組織運営は難しいものです。
組織を構成する社員を意のままに動かすなんて出来ませんよね。
メーカーなら、社長ひとりではなにも生み出せません。
組織をひとつの生命体とするなら、社長は脳を司る、社員は細胞のひとつひとつを司るという具合に役割分担しているだけ。
そう考えると、人類という巨大な意識は、大きな力を持っています。
地球人類を、つまり自分自身を、滅ぼすことだってあり得るのです。
(地球に宿ると言われる地球意識にも大きな影響を与えています)
集合意識の反映が今の社会を作っているとするならば、いまの有り様はどうでしょうか?
よい面もあれば、至らぬ面も多いと思われます。
私が小学生の頃は公害問題が社会問題になっていました。
水俣病とか、イタイイタイ病など、行き過ぎた工業化の歪みが一般市民を蝕んでいた時代でした。
それは形を変えながら、今に及びます。
自動車事故による死亡や自殺者の増加、薬害など。
感染症の流行は暗い世相と無縁ではありません。
もちろん、明るい面もあります。
人類は、人間は、本来、善だと信じています。
すべての人の心には善性が宿っています。
社会が循環するのは、集合意識の善性の表れでもあります。
社会貢献とか、人びとの生活を豊かにとか、そういった価値観は企業にも取り入れられていると言えるでしょう。
私利私欲のために働くなんて、時代遅れなんですよね。
国連が主導するSDGSも、ひとつひとつの開発目標は世界が抱える闇をあぶり出しもしていますが、問題は意識することで解決に向かっていく側面があるので、人類として非常に大事な取り組みだと思われます。
解決には時間がかかると思われる課題ばかりですが、自らが抱えてきた闇は、自らの光で解決できると信じたいものです。