【命知らずたちの唄】

のちの世の人よ

笑わば笑え

われわれは

おのれの信ずる道を

まっとうせしものなり

方向は間違ったかもしれないが

この世をよきよへと

変革すべしとの

思いはひとつ。

であればこそ、

この世で敵味方に分かれ、

命のやり取りをしたとしても

あの世では魂の同志として

酒を酌み交わし

笑いあえるのだ。

過去がどうであろうと、

我らは構わぬ。

ただ、その心情において

おのれを生き切ったか?

それだけが問われる。

おのれを悔いなく生き切ったのならば、

この世で敵対したとしても、

あの世では同志であり、

仲間なのだ。

この世の価値をはかる物差しは短い。

されど、あの世での価値をはかる物差しは

伸縮自在。

この世の価値観は、この世だけのもの。

あの世では通じないことが多いもの。

だから、この世の価値観で我らを裁くのは無意味。

のちの世の人々よ。

笑わば笑え。

我らはいっこうに構わぬ。

我らの男道は、

おのれをいかにして

生き切ったか

ただそれのみが問われるのだ。

よっくる