10月9日は奇蹟のコンサートを見届けに来ました。
レジェンド、魂の指揮者、根本昌明さんの四年ぶりの復活コンサート。
体調不良のため、サントリーホールでのコンサートを直前で中止せざるを得なかった四年前。
それがもとで一時は再起不能を危ぶまれた根本さんが、まさに不死鳥のようにカムバックされた。
そのドラマは、神計らいなくしてはあり得ない。
この日の演目は
モーツァルトのジュピター
ベートーベンのエロイカ(英雄)
アンコールに美しく青きドナウ
本日、わざわざ沖縄より参加されたある人は言った。
『魂をわしづかみにされた。』と。
型破りの指揮者である根本さんの指揮棒は、型にはまった演奏をゆるさない迫力がある。
型に封じ込められたおのれの個性を吐き出せ❗
燃焼させよ❗
時折、指揮者自身のうなりが会場にこだまし、すぐ演奏にかき消される。
野球漫画でピッチャーが
『うおおおおーっ❗』
とうなり声をあげて投球するのに似ている。
根本さんの指揮棒はまさにサムライの剣。
前世では剣術もしてたんではないだろうか。
もうひとつ、根本さんの指揮の特徴として、
作曲家の想いを指揮棒に込める
というのがある。
モーツァルトの想い、ベートーベンの想い
それを現代によみがえらせる。
熱いパッション。
芸術は爆発だ❗
と言った岡本太郎のように、
芸術家たちの魂は熱い。
それが根本さんの指揮棒に乗り移り、
演奏家たちにも伝染する。
とりわけベートーベンは、根本さんをお好みのようだ。
モーツァルトはベートーベンよりも早く生まれ、
フランス革命前夜にジュピターを書き上げたそうだ。
私はクラシック音痴なので、聴いたことがなかったが、聴きながら、なぜジュピター(木星)なんたろうと想いをめぐらせていた。
太陽系の星々、
マーキュリー、マーズ、ヴィーナス、サターン、等。
宇宙交響曲?
この曲は地球平和どころか宇宙平和の祈りなんだろうか?
ベートーベンの英雄では、天国の扉が開かれたような神々しさを感じた。
たまにコーラスが聞こえた気がしたのは私だけではなかった。合唱曲ではないので、そんなパートはもちろんないのだが。
そして、アンコールの、美しく青きドナウ。
定番中の定番に、私の脳内妄想もフル稼働し、
天使やエルフや中世の貴族たちの踊る様がまぶたの裏に浮かび上がってきた。
音楽は地球に生かされている喜びを表現するツールだと思う。
演奏する人も聴く人も、音楽を空間を共有することでひとつになれる。
そして、その空間は、あちらの世界へとシームレスにつながり、あちらの住人たちも聴いているのだ。
オマケ。
当日のアメーバ星座占い。
当たってるなあ(^-^)