住吉大神はイケメン三男神。
ソコツツ(底筒)、
ナカツツ(中筒)、
ウワノツツ(表筒)
のオノミコト(男命)。
イザナギが黄泉比良坂から逃げて、この世に戻ってきた時に、汚れた体をみそぎ祓いした際に生まれ出た、と言われる。
私は日本神話も実話をもとにした物語だと思っている。
日本神話の登場人物は地上で生きたことのある人々を神格化したものであり、本当の意味での神ではない。
ただ霊格は普通の人間より高い。
だからこそ、多くの人に信奉されている。
これは、どの宗教や神話も同じだと思う。
だから、この住吉三神もイケメンの男の神様ととらえると、わかりやすいし、親しみが持てる。
住吉大社の門前にある太鼓橋。
せっかくなので、正式にご祈祷もお願いすることにした。
息子たちの学業成就を祈る。おひとり様五千円也。これはこの世プライス。
しかし、神様への祈りはプライスレス。
ご祈祷の待合室で住吉三神に心の中で祈っていると、脳内会話が。
相手はどなたかわからないが、ここでは、
ス:で表記する。
・・・
ス:男性であるからには女性を愛するのは当たり前の自然の摂理なり。神様がそのように人間を創りたもうた。それを性欲は汚らわしいものとして、隠そうとするからゆがむ。
さらけ出せば、変なふうにはならぬもの。かげでこそこそするから、変なふうになるのである。
よ:住吉さんは祓いの神と聞いております。男女の話になるとは想定外ですが。
ス:それはあなたが煩悩を祓いたいと思っているがゆえ、そこに着目しているだけのこと。あなたの意識に合わせ、我々も答えるのである。
よ:私の場合、今世では異性問題で失敗しないことを人生計画に盛り込んできたので、セルフブレーキがきつくて、浮気などできない設定になっています。
ス:男女のなりわいというものは、本来、男性が女性を愛し、女性が男性の愛を受け入れて成り立つもの。愛し愛され、相思相愛が基本である。そのことはあなたも物語として書かれているのではないかな。
よ:はい、スピリチュアルロマンとして書いてますが、あくまで理想としてであって、現実はそう簡単にはいかぬものですよ。相思相愛を実践されてるカップルも時折見かけますが、うらやましい。
ス:相手が幸せになることが前提での性愛である。相手に不快な思いをさせるものは本当の愛とは言えぬ。ただの肉欲にすぎぬ。
よ:男女の愛のひとつの表れが肉欲ですが、それで失敗している人がなんと多いことか。時折、神様を恨みたくなりますよ。なぜ、肉欲なるものを人間にお与えになったのかと。
ス:汝らは肉体を与えられ、この世を旅するのである。肉体は魂の乗り物、乗り舟であり、いろいろな機能が備わっておる。それは、物質界である三次元世界を生きるのに必要だから、神が与えている。要は与えられた肉体をどう操縦するかなのだ。
神は人に自由意志を与えられた。肉体をどう操縦するかは船頭である汝ら一人ひとりが責任を負うのだ。
肉体の欲求に負けて、性愛を乱すも人間なら、肉体の欲求に負けずに、一人の異性を大切にするも人間。度量が大きければ、何人もの異性を幸せにするものもいるであろう。
よ:昔の人は男の甲斐性と言いました。裕福な人は複数の女性と関係を持ち、養っていた時代もあります。今は経済的にそういうことをできる人は少ないでしょうが。
ス:男女の愛の道を正すのは難しくはない。相手が幸せかどうかがその物差しだ。それさえ満たしていれば、さまざまな愛のすがたがあり得るだろう。
よ:まさか住吉さんで、こんな恋バナするとは思ってませんでした。さすがイケメンの神様ですね。
ス:イケメンという言葉は最近のはやり言葉のようであるが、見かけだけの男を指す言葉のように思える。心がイケてることが大事ぞ。それは、男女違いはない。心がイケてれば、見かけにも現れるものなのである。心身一体なのだから。
よ:心のイケメン目指します!
ス:また、いつでもおいでくだされ。
・・・
正式祈祷して下さった神職さんは福々しいお顔の方。
さすが住吉大社!
ちなみに住吉大社の巫女さんは神楽女(かぐらめ)と言うそうで、髪に松の飾りをつけておられるのがユニーク。
神楽を舞う巫女さんといったところ。
住吉大社の神楽は一万円で見られるそうなので、いつか見たいものだ。
息子たちの中学受験が終わったら、春にでもお礼参りに来ようかと思う。
ス:待っておるぞ!
よ:笑笑
よっくる