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サラとよっくるのクリスマス・ストーリー

 

サ:サラだよー。

よ:よっくるです。

サ:二人そろってぇ~

よ:サラ・アンド・よっくる~()

サ:さあて、今週のサザエさんはっ?

よ:よく知ってるな() 番組ちがうし。

サ:今日はクリスマス・イブってことで、スペシャルな感じでメッセージをお届けしようかと!

よ:しようかと()

サ:なづけて、「サラとよっくるのクリスマス・ストーリー」!

よ:わー、どんどんどん、ぱふぱふぱふー♪

サ:そこ、外野、うるさい。

よ:外野ちゃうわー。私も司会進行よん。

サ:おねえになるな!

よ:はあい、すびばすぇーん!

サ:まあ、こんな明るい、軽いテンポで始まってしまったけども。

よ:けども。

サ:今日は地上界ではクリスマス・イブってことで、街ではクリスマス・ケーキ大売り出し!

よ:うちはもうランチのあとに食べたけどね。

サ:普通はいつ食べるの?

よ:やっぱり夕食、ディナーのあとなんじゃないの。クリスマス・パーティって、夜でしょ、夜よる夜!

サ:クリスマスの思い出って、なにかある?

よ:やっぱり、幼稚園の頃、カトリックの教会の幼稚園に通ったたんだよね。それで聖歌とか、わからないなりに耳に慣れてたかも。

サ:いい環境ね。

よ:「もろびとこぞりて」とかね、当時はLPだったけど、家で何回も聞いた覚えがある。五人兄弟だったからね、パーティは家族でやってたね。

サ:よきかな、よきかなー。

よ:「もろびとこぞりて」の「主は来ませり」という歌詞があるんだけど、どう聞いても「シュハキ マセリー」って呪文にしか聞こえなくて。

サ:あー、よくあるよくある。

よ:でも、その繰り返しが耳に心地よく聞こえたりしてたのを今も思い出すよ。

よ;でも、この歌詞聞いてると、賛美歌だから当たり前なんだけど、主であるイエス・キリストをめっちゃ賛美してるよね。キリスト教徒の方って、どんだけイエスのこと大好きなん、て感じで。

サ:そりゃもう、待望の救世主現る!ていうんで、みんなマリア様からイエスが生まれるのを今か今かと待ち望んでたんだからねー。

よ:ちなみにイエスは結婚していて、娘がいて、その名前をサラっていうんだって。俗説ですが。

サ:まあ、それは光栄ね。でも、サラって名前の人、いっぱいいーっぱいいるからね。

よ:それはそうね。メジャーな名前だものね。

サ:なぜ人気のある名前なのか、そこに秘密があるのかもしれないわね。

よ:そうなの?

サ:たとえば、マイケルとか、ありふれた名前だけど、大元をたどれば、ミカエルだったりするし。みんな、いい人、有名な人にあやかって、名前を自分の子供につけたがるじゃない?  この人みたいに立派に育ちますようにって。

よ:そうだよねー。

サ:私の名前はサラスヴァティのサラとのご縁があるのよね。

よ:ヒンズー教の女神様ね。日本に伝わって弁財天になったという。

サ:まあそれはおいといて、今日はクリスマスなんだし、イエス・キリストの話でもどう?

よ:私はキリスト教は聖書を読んで感動したけれど、「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」とか無理、とか思って、洗礼を受けることもなく、ここまで来ました。

サ:キリスト教といえば、愛の宗教だものね。

よ:実践するとなると、なかなか難しいよね。

サ:でも、愛の基本はイエスの教えてる通りなのよ。愛は人を裁かない。ゆるしあい、分かち合い、与え合い、だからね。イエスの隣人愛をそのまま実践すれば、世界は平和になるわね。残念だけど、今の状況は、真逆にいってしまってるから。

よ:ともすれば、二極化の対立構造にすぐなるからね。

サ:ところで、イエスはキリスト教では神様としてあがめられてるけど、神の子はイエスだけではなく、私たち人間一人ひとりが神の子だっていうのがイエスの教えなわけ。今の聖書には書かれてないかもしれないけど。

よ:またそんな、キリスト教の信者にけんか売るようなこと言って。

サ:言論の自由よ。いいじゃない、そう思ってるなら、言ったって。間違えてたら、だれか訂正してくれるでしょ。

よ:割りとアバウトなんだね、サラは。

サ:こちらの世界には宗教なんてないから。基本的に自由だから。神様と直接つながってるし。

よ:確かに地上界はいろんなしがらみがあるからなあ。

サ:そうでしょ。だから、「こんなこと言ったら、誰かを傷つけるんじゃないか、誰かが気を悪くするんじゃないか」と思って、口を閉ざしたりするんでしょ。それってストレス以外のなにものでもないじゃない。自分の考えははっきり言えばいい。でも、人の意見もちゃんと聞いて、そうだなと思えば、自分の考えを修正すればいいのよ。

よ:それは私もそう思うよ。

サ:イエスは自分の悟りを開く前から、言いたい放題言って、家族やみんなを困らせてたからね。お母さまのマリア様もずいぶん苦労されたみたいだし。

よ:そういう子はたまにいるよね。

サ:イエスのすごさは自分の信じることを誰にでも主張できたこと。それが間違ってたら、大変なんだけど、イエスの教えには神理があった。もちろん、天のインスピレーションも得ていたしね。だから、イエスの死後も消え去ることなく、久遠の宗教として受け継がれていったのよね。

よ:教えを後世に伝えるために、時代をこえて、多くの人々が働いたよね。

サ:やはり救世主の教えには宇宙を示す神の理があり、それが多くの人々の魂をゆさぶるのよ。

よ:でも後世に伝えられる過程でだんだんと形骸化していくんだよね。それはどんな宗教であっても、みなそうで。

サ:やっぱり救世主ほどのポテンシャルを持った人はそうはいないからね。あとを継ぐ人も、その人なりの言葉でしか伝えられないわけだしね。

よ:そこが宗教の限界でもある。

サ:そうね、でも教えの大事な部分は継承されてるから、いまだに多くの人の支持を得ているとも言える。


よ:さて、今夜はクリスマス・ストーリーと銘打ったんだけど、なにかストーリーを物語らないといけないんじゃない?

サ:そうね。クリスマスにふさわしいストーリーを物語りましょう。

よ:それでは、始まるよ!

 

 

「クリスマス・ストーリー  

 マッチ売りの少女 サラ&よっくる」

 

 

クリスマスの夜。

サンタさんが大忙しの夜。

多くの家庭ではクリスマス・パーティが開かれ、子供たちはパパやママから「ほうら、サンタさんのプレゼントだぞー」とプレゼントを直接手渡しされたり、あるいは、大きな靴下とかの中に眠ってる時に入れてもらったりして、幸せ気分にひたっておりました。

でも、マッチ売りの少女だけはちがいました。

マッチ売りの少女の家は、とても貧乏で、クリスマスにパーティをするお金はありません。

その日暮らしの毎日で、その夜もマッチを売りに街中に出ておりました。

でも、街を往きかう人びとは、足早に通り過ぎてゆき、マッチなどには目もくれません。

 

「あーあ、こんなんじゃ、家に帰れないわ。またママにどやされちゃう」

マッチが売れずに帰ると、ママはとっても機嫌が悪くなり、少女につらくあたるのです。

路地裏にしゃがむと、マッチ売りの少女はマッチをすりました。

「おお寒い。マッチでもつければ、少しはあたたかくなるでしょう。」

でもマッチの火は小さくて、ほんの少しの間しか少女をあたためてくれません。

少女は何本もマッチをすりました。

すると、どうでしょう。

マッチをするたびにいろんな光景が浮かんでくるではありませんか。

どの光景も、どこかの家庭のクリスマスパーティの様子を映し出していました。

みんな幸せそうに笑っています。

少女はうらやましくて、仕方ありませんでした。

「みんなはいいなあ。幸せな家があって。うちなんか、貧乏でなにもありゃしない。どうしてこうも違うのかしら」

少女は疑問に思うと、ほかの家と自分の家のちがいを考えてみるのでした。

そうしてマッチをすると、それぞれの家庭には働くパパたちがいることに気づきました。

「そういえば、うちにはパパがいないわ。遠くに行ったきり、帰ってこないから、ママが苦労するのよね。あーあ、パパさえ、うちにいたらなあ。そうしたら、私も働かずにすむのかしら」

そう思いながらマッチをすると、パパの姿が浮かんできました。

どこかの遠い街で病気になって、雇い主のうちにお世話になっているようでした。

パパは病状が重く、家族に連絡することさえできないのでした。

パパが心の中で家族のことを心配している様子が、少女にも伝わってきました。

「パパも大変なんだわ。このことをママに知らせないと!」

少女は立ち上がると、家に走って戻りました。

「ママ! 大変よ! あのね…」

少女は家に駆け込むと、ママに事情を話そうとしましたが、ママはまたマッチが売れなかったと思い、カンカンです。

「またマッチを売らずに帰ってきたんだね! このごくつぶしが! このままだと私たちは野垂れ死にだと何度言ったらわかるんだい! 今日という今日は勘弁できない。おしおきだよ!」

と、少女をつかまえて、お尻をぶとうとしました。


少女はとっさに手に持っていたマッチをすりました。


すると、先ほど現れた病床のパパの姿が映り、それはママにも見えたのでした。

ママの顔は、般若のような怖い顔から、もとの美しい女性の顔に戻っていきました。

そして、パパが帰れない事情を悟ると、おいおいと泣き崩れました。


「そうだったんだ、そうだったんだ。知らなかった。あたしはてっきり他の女と駆け落ちしたもんだと…」


マッチの火はすぐに消えてしまいましたが、ママの泣き声は一晩中続くのでした。

 

おしまい

 

 

よ:これで、おしまい? なんか、すごい尻切れトンボのような。

サ:これは愛の教訓のつまった物語なのよ。だから、続きがどうなるのか、みんなで考えてみて。あなたがこのママなら、このあとどうするかしら?



(さあ、少し考えてみましょう!)




よ:私がママだったら、とりあえずパパを探しに行くだろうなあ。

サ:この物語をどう解釈するかは読んだ人それぞれだけど、愛の学びの視点で解説するわね。

よ:おお、よしなに()

サ:まず愛とはなにかってこと。愛にはいろんな形がある。それから、愛とは反対のものってなにか。そして、どちらを選択しているかということ。

よ:ふむふむ。

サ:人生は選択の連続だから、その時々でなにを選択するかで、そのあとの人生が変わってくる。愛多き人生も、愛少なき人生も選ぶのはあなた次第ってわけ。

よ:それはそうだよね。

サ:そして、自分の今の境遇を人のせいにしていないかどうか。それは、この物語に含まれた問いでもある。

よ:ああ、なるほど。

サ:まあ、このマッチ売りの少女のような家庭は、今の時代にはあまりないかもしれないけど、国によってはパパのいない家庭っていっぱいあるし、そういう家庭の子供たちは十分な教育も受けられずに働かされているっていう現状もある。

よ:そうだね、発展途上国にはまだまだそういう国も多い。

サ:でも、それは歴史を紐解けば、先進国といわれる国だって、そういう時代を経てきたってこと。つまり、解決できない課題ではないということ。

よ:だったら早く解決するといいなあ。

サ:そういう家庭が不幸な家庭かどうかは考え方次第のところもあるけれど、愛を学ぶ場としてはとても深い学びのできる家庭環境でもあるの。物事には光と闇の両面があることを忘れないでね。

よ:一見、悪いことのように見えても、それが成長には必要なことだったりするものね。

サ:そうよ。このマッチ売りの少女の場合、彼女は愛を学びたくてこの世に生まれてきたの。そのために選んだ家庭環境だっていうのもある。

よ:うんうん。

サ:つまり、パパがいなくなって、ママが家族を育てるのに苦労している家庭になるとわかって、彼女はそのパパとママのもとに生まれるのを選択した。

よ:へーそうなんだ。

サ:それで予想通り、苦労するわけなんだけど、ママはパパが浮気をしていなくなったと誤解してたわけよね。

よ:うん。

サ:つまり、パパを信じることができなかった。それによって、自分が捨てられたという思いにとらわれ、いなくなったパパを責めるだけでなく、パパに愛想をつかされた自分自身も責めるようになってしまった。誤解がもとで自分を苦しめる人生を選択してしまったのね。

よ:ちょっとかわいそうな気もするなあ。

サ:パパがほかの女と浮気してたなんて、誰も言ってないのにね。彼女は独占欲が強かったから、いもしない浮気相手を想像力で作り出してしまった。彼女の旦那さんもけっこうイケメンでもてるタイプだったから、いつもいつ浮気されるかと不安におびえていたのね。

よ:ふーん。

サ:彼女のこの人生での課題は信じるということ。信じることも愛のひとつだからね。相手を信じ切れるかどうかがを彼女の人生計画における試験問題だったの。彼女は前世でも同じ間違いを繰り返していたからね。今度こそは、相手を信じ切るぞ!って、生まれる前に宣誓していたのよ。

よ:へえー、そうなんだ。

サ:でも、また悪い魂の癖(これをカルマと言うのだけど)がぶり返し、旦那のことを信じられずに自暴自棄になってしまった。それを救う役割がマッチ売りの少女にもあったってこと。

よ:そうだったんだー。

サ:彼女はマッチが映す幻影を見て、真実を悟ったのだけど、それは確かに奇跡といってもいい。そういう意味で、これは奇跡が起こす愛の物語といってもいい。

よ:そうだね!

 



よ:それでは、最後にプレゼント・コーナーです。といっても、品物は送りませんが()


まずは私のブログに投稿した詩の紹介です。久しぶりのサラとの共作になっています。

  「ソラのハナシ相手」:

          https://ameblo.jp/yokkurutani/entry-12427783904.html

 



それから、推薦図書で、kindle書籍2冊。ともによっくるの人生の大恩人であり、不世出のチャネラーのアマーリエさんのスピリチュアルメッセージ集です。

 

 「5巻 アモール」:

 

 

 「14巻 聖母マリア イエス・キリスト」:

 

 

天上界からのダイレクトメッセージ、是非、じっくり読んでくださいませ。

 

 

それでは、クリスマス・ストーリーの夕べを終わりにしたいと思います。

どっとはらい!

 

サ:またねー。次はお正月に会いましょうね~。

 

よ:げっ、マジか?

 

 

 

<終わり>


初出 2018.12.24