アースダイバーみと
第七話
それからしばらくして。
家の電話がリーンとなり、私が出ると、
「先日はアースダイバーにお申し込み頂き、ありがとうございます。」
といきなり来た。
私が「はあ」とか言ってドギマギしてると、
「厳正なる審査にあなたは合格しました。おめでとうございます!」
と。
えーってビックリしたけど、平静を装い、
「あら、そうなんですか。」
と答えたところ、相手は拍子抜けしたのか、
「あれ、うれしくないんですか? だったら、この権利、他に譲っちゃおうかなあ」
だって。
私はあわてて
「いえいえ、うれしいです、ものすごおく!」
と言い直した。
相手は納得したように、テキパキと事務連絡をして、電話を切った。
なんでも、もう少ししたら、宅配便が送られてくるらしい。
くわしいことは説明書に書いてあるから、それを読めって。
うーん、こんなに簡単に審査が通るなんて、信じられないなあ。
そもそも、いったい何を審査したんだろう。
単純なくじ引きだったりして。
まあ、いいか。ひまつぶしになると思って、申し込んだようなもんだし。
なんだか拍子抜けしたような思いで電話機を見つめる私だった。
第七話 終わり