3歳最強マイラー決定戦。
かつては大物を輩出するレースだったが、最近は小粒になってきている。
しかし今年はまずまずの水準のメンバーなのかな。
血統的には《ダンチヒ系-D》《ノーザンテースト系-N》《ヴァイスリージェント系-V》《ブラッシンググルーム系-B》辺りに注目が必要です。
まずは過去の上位馬から振り返る。
当該レースの指数(基準380以下)と臨戦時の各距離最高指数です。
(14…270以下、16…390以下、18…525以下)
また血統傾向の該当系統を《D.N.V.B》で示す。
H29年
①アエロリット…366《V》
(14…263新馬①、16…372クイーン②)
②リエノテソーロ…365《D》
(16…405サフラン②)
③ボンセルヴィーソ…379《N.B》
(14…260ファルコン②、16…387デイリー②)
H28年
①メジャーエンブレム…379《N.B》
(16…380桜④、18…538新馬①)
②ロードクエスト…367《D》
(16…371新潟2①、18…532スプリング③)
③レインボーライン…373《N.V》
(16…386NZT⑤、18…511萩③)
H27年
①クラリティスカイ…374《V》
(14…292新馬④、16…375いちょう①、18…508未勝利①)
②アルビアーノ…381《D》
(14…277五百①、16…413新馬①、18…548フラワー①)
③ミュゼスルタン…375《V》
(16…378新潟2①、18…532スプリング⑦)
傾向として短距離指向のあるダンチヒ系が絡みやすい傾向で、東京マイルでの高い指数を出した馬が勝ちきっている。
芝14指数(270以下)
①タワーオブロンドン…251(京王2①)
②リョーノテソーロ…259(クロッカス①)
③カシアス《D》…260(京王2②)
④アンコールプリュ…263(FR②、つわぶき①)
④ダノンスマッシュ《D》…263(未勝利①)
⑥ミスターメロディ《V》…268(ファルコン①)
⑦フロンティア《N》…269(ファルコン③)
タワーオブロンドンが一枚抜けた存在。やはり東京コースを制するには能力が無くては不可能。同コースを制したリョーノテソーロがカシアスと同格かな。ファルコン組はやや下がる。
芝16指数(390以下)
①プリモシーン《D.B》…374(未勝利①)
②タワーオブロンドン…376(アーリントン①)
③ケイアイノーテック《D》…377(朝日④)
③レッドヴェイロン…377(アーリントン③)
⑤ダノンスマッシュ《D》…378(朝日⑤)
⑥パクスアメリカーナ《V》…379(アーリントン②)
⑦カツジ…381(NZT①)
⑧テトラドラクマ…382(未勝利②)
⑨フロンティア《N》…385(新潟2①)
⑨ファストアプローチ…385(朝日⑥)
⑪カシアス《D》…386(朝日⑦)
東京マイルで且つ未勝利でトップ指数のプリモシーンはかなり有力で、下したテトラドラクマがクイーンC勝ちからも、能力の裏付けになる。
あとは阪神マイルの重賞組が然程差無く続いている。
芝18指数(525以下)
①レッドヴェイロン…507(未勝利①)
②ギベオン《D.V》…508(毎日②)
③ルーカス《D》…520(東スポ②)
レッドヴェイロンは臨戦過程の指数を見るとクラリティスカイに酷似している。それを加味するとレッドヴェイロンは基準馬でそれより高い指数を持つ馬はかなり有力。
○総括として東京マイルをトップ指数で勝ち、且つダンチヒ系内包馬、また今勢いに乗るシルクのクラブ馬と、いくつもの好走条件を持つプリモシーンは、連軸には有力。
前走は初輸送が原因の敗戦と思われ、この惨敗で嫌われるなら逆に美味しい。
プリモシーン
父(SS系×リファール系)
母(ダンチヒ系×ヌレイエフ系×Sロード系)
東京や京都などのスピードが必要なマイル戦がベターなタイプ。
配合的に父ディープの良さであるリファール系のゴール前のスパート力が引き出されない点がマイナスではあるが、直線ためた末脚を爆発させる母方の特徴から悪くない配合です。
欲を言えば少し力が要る馬場なら申し分ない。
ちなみに父ディープの配合のセオリーは、リファール系クロスを作るのが定番なので、配合的にはカツジの方が、ゴール前の切れ味は上かも。
ちなみにニックス配合のリファール系以外には、ダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、ヌレイエフ系などもいい。