普段ダート戦をやらない私が、敢えてダート戦のレースを血統分析
京都や東京のダートは、スピードと切れの双方を兼備していなければならない

そんな特徴を持つ血統は2系統、ストライドのひろいスピード競馬の《ヴァイスリージェント系》、脚の回転力の早いスピード競馬の《シアトルスルー系》
ストライドがひろく、回転力が早ければ、自ずと切れが生まれる
現在のダート界で活躍するには、この2系統のどちらかを持てればいい

双方を満たす馬は2頭、グレイトパールとクインズサターンのみ

《ヴァイスリージェント系》のみは、ミツバ、テイエムジンソク、トップディーヴォ、マイティティー
《シアトルスルー系》のみはアスカノロマン、サンライズソア、クイーンマンボ

アンタレスSの上位はこれらを満たした馬たちで独占されていた事が分かる

ちなみに《ヴァイスリージェント系》《シアトルスルー系》の双方を満たす種牡馬、インカンテーションなどを輩出したシニスターミニスター、レッドゲルニカなどを輩出したカジノドライヴ辺りから、今後配合次第で大物が出るかもね

先週に引き続き東京マイルのG1レース。
3歳戦より時計の裏付けが必要になる。この辺りが血統傾向に違いが出てきそう。

昨年の血統分析をそのまま持ってくると、《ニジンスキー系》をベースに《ダンチヒ系》《ヌレイエフ系》を持つ。
また《ヘイルトゥリーズン系》クロスを持つ(ヘイロー系クロスなら尚いい)。
ストレイトガールはベタな該当馬で、連覇したのも頷ける。

今年は更に《ロベルト系》の影響が強く出ている。
ていう事は例年より前半のラップがやや早く、終いもしっかり早い。
それなら純粋なマイラーより中距離に対応できるスタミナが必要か。


○まずは近年の上位馬の当該レースと臨戦時各距離最高指数(芝14~20)

尚指数は少ない方が上位で、レースまでの過去1年間とする。

H29年(稍重)
①アドマイヤリード…368ヴィク
(16…376阪牝②、18…491堀川②)
②デンコウアンジュ…368ヴィク
(16…393阪牝⑦、18…505ローズ④、20…628秋華⑨)
③ジュールポレール…371ヴィク
(16…366うず①、18…520衣笠①、20…678都井岬⑤)

H28年
①ストレイトガール…349ヴィク
(16…349ヴィク①)
②ミッキークイーン…355ヴィク
(16…364阪牝②、18…492ローズ②、20…615秋華①)
③ショウナンパンドラ…354
(16…363ヴィク⑧、20…620秋天④)

H27年
①ストレイトガール…349ヴィク
(16…356ヴィク③)
②ケイアイエレガント…359ヴィク
(16…370ヴィク⑥、18…529クイーン⑦、20…651中金⑬)
③ミナレット…375ヴィク
(14…246晩春⑤、16…387ターコ①、18…516福牝⑪)

基準指数
芝14は260以下、芝16は380以下、芝18は520以下、芝20は650以下

芝14指数(260以下)
①レーヌミノル…245(阪C⑦)
②ワントゥワン…249(朱雀⑤)
③デアレガーロ…255(由比⑥)
④レッドアヴァンセ…256(朱雀④)

前日の京王杯SC勝ち馬ムーンクエイクが227で、阪神C勝ち馬イスラボニータ234で、せめて240台はほしいところ

芝16指数(380以下)
①ワントゥワン…352(小豆②)
②デアレガーロ…358(市川①)
③リエノテソーロ…365(NHK②)
④アエロリット…366(NHK①)
⑤アドマイヤリード…368(ヴィク①)
⑤デンコウアンジュ…368(ヴィク②)
⑦ジュールポレール…371(ヴィク③)
⑧リスグラシュー…377(東新①)
⑨レッドアヴァンセ…378(ユート①)
⑨ラビットラン…378(500下①)

意外な結果に困惑している。私のレースの見立ての流れと逆になるなら、短距離指向の馬が来て大荒れか。芝14トップがそのままマイルにも。きな臭い予感だな。死んだ振りのワントゥワン、デアレガーロは要注意。

芝18指数(520以下)
①ラビットラン…490(ローズ①)
①レッドアヴァンセ…490(三面①)
③リスグラシュー…495(ローズ③)
④カワキタエンカ…498(三面②)
⑤ソウルスターリング…501(毎王⑧)
⑥ワントゥワン…503(パール⑤)
⑦メイズオブオナー…504(ローズ⑬)
⑧クイーンズミラーグロ…506(小倉大②)
⑨アドマイヤリード…507(府牝③)
⑨デンコウアンジュ…507(エプソム⑧)
⑨ミスパンテール…507(ローズ⑩)
⑫アエロリット…512(クイーン①)
⑫レーヌミノル…512(ローズ⑨)

人気のアエロリットやミスパンテールは指数的にはいたって地味な存在だから、私の2頭軸的レッドアヴァンセ、リスグラシューの方が信用できる。ここでもワントゥワンが見え隠れして怖い。

芝20指数(650以下)
①メイズオブオナー…647(1000下①)
②エテルナミノル…648(愛知①)

本当は630くらい切ってくる馬がいると、面白い穴馬になるのだが、エテルナミノルは過去1年に限定すると地味な活躍だな。メイズオブオナーは私のPOG馬の姉なので期待してやりたいが…

○総括として、軸はレッドアヴァンセ、リスグラシューで変わらないが、紐は当初とかなり入れ替わってしまったなぁ。
ワントゥワンは特注馬として推奨したい。京都マイルの血統分析時に例外馬として記憶していたへそ曲がりな馬だったので、何か仕出かすかもな。
あとはNHKマイルやヴィクトリアマイルで好走した経験のある馬に流すか。
3歳最強マイラー決定戦。
かつては大物を輩出するレースだったが、最近は小粒になってきている。
しかし今年はまずまずの水準のメンバーなのかな。

血統的には《ダンチヒ系-D》《ノーザンテースト系-N》《ヴァイスリージェント系-V》《ブラッシンググルーム系-B》辺りに注目が必要です。

まずは過去の上位馬から振り返る。
当該レースの指数(基準380以下)と臨戦時の各距離最高指数です。
(14…270以下、16…390以下、18…525以下)
また血統傾向の該当系統を《D.N.V.B》で示す。

H29年
①アエロリット…366《V》
(14…263新馬①、16…372クイーン②)
②リエノテソーロ…365《D》
(16…405サフラン②)
③ボンセルヴィーソ…379《N.B》
(14…260ファルコン②、16…387デイリー②)

H28年
①メジャーエンブレム…379《N.B》
(16…380桜④、18…538新馬①)
②ロードクエスト…367《D》
(16…371新潟2①、18…532スプリング③)
③レインボーライン…373《N.V》
(16…386NZT⑤、18…511萩③)

H27年
①クラリティスカイ…374《V》
(14…292新馬④、16…375いちょう①、18…508未勝利①)
②アルビアーノ…381《D》
(14…277五百①、16…413新馬①、18…548フラワー①)
③ミュゼスルタン…375《V》
(16…378新潟2①、18…532スプリング⑦)

傾向として短距離指向のあるダンチヒ系が絡みやすい傾向で、東京マイルでの高い指数を出した馬が勝ちきっている。

芝14指数(270以下)
①タワーオブロンドン…251(京王2①)
②リョーノテソーロ…259(クロッカス①)
③カシアス《D》…260(京王2②)
④アンコールプリュ…263(FR②、つわぶき①)
④ダノンスマッシュ《D》…263(未勝利①)
⑥ミスターメロディ《V》…268(ファルコン①)
⑦フロンティア《N》…269(ファルコン③)

タワーオブロンドンが一枚抜けた存在。やはり東京コースを制するには能力が無くては不可能。同コースを制したリョーノテソーロがカシアスと同格かな。ファルコン組はやや下がる。

芝16指数(390以下)
①プリモシーン《D.B》…374(未勝利①)
②タワーオブロンドン…376(アーリントン①)
③ケイアイノーテック《D》…377(朝日④)
③レッドヴェイロン…377(アーリントン③)
⑤ダノンスマッシュ《D》…378(朝日⑤)
⑥パクスアメリカーナ《V》…379(アーリントン②)
⑦カツジ…381(NZT①)
⑧テトラドラクマ…382(未勝利②)
⑨フロンティア《N》…385(新潟2①)
⑨ファストアプローチ…385(朝日⑥)
⑪カシアス《D》…386(朝日⑦)

東京マイルで且つ未勝利でトップ指数のプリモシーンはかなり有力で、下したテトラドラクマがクイーンC勝ちからも、能力の裏付けになる。
あとは阪神マイルの重賞組が然程差無く続いている。

芝18指数(525以下)
①レッドヴェイロン…507(未勝利①)
②ギベオン《D.V》…508(毎日②)
③ルーカス《D》…520(東スポ②)

レッドヴェイロンは臨戦過程の指数を見るとクラリティスカイに酷似している。それを加味するとレッドヴェイロンは基準馬でそれより高い指数を持つ馬はかなり有力。

○総括として東京マイルをトップ指数で勝ち、且つダンチヒ系内包馬、また今勢いに乗るシルクのクラブ馬と、いくつもの好走条件を持つプリモシーンは、連軸には有力。
前走は初輸送が原因の敗戦と思われ、この惨敗で嫌われるなら逆に美味しい。

プリモシーン
父(SS系×リファール系)
母(ダンチヒ系×ヌレイエフ系×Sロード系)

東京や京都などのスピードが必要なマイル戦がベターなタイプ。
配合的に父ディープの良さであるリファール系のゴール前のスパート力が引き出されない点がマイナスではあるが、直線ためた末脚を爆発させる母方の特徴から悪くない配合です。
欲を言えば少し力が要る馬場なら申し分ない。

ちなみに父ディープの配合のセオリーは、リファール系クロスを作るのが定番なので、配合的にはカツジの方が、ゴール前の切れ味は上かも。
ちなみにニックス配合のリファール系以外には、ダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、ヌレイエフ系などもいい。