柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』
〈内容〉
私の呪いを解けるのは、私だけ。
「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。
自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、
本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。
正反対の二人は、一瞬で親友になった。
そう、“腹心の友”に―。
少女から大人への輝ける瞬間。
強さと切なさを紡ぐ長編小説。
もう、、、文句なしに面白かったーー!!
読み終わったばっかりですが
もう一度読みたくなりました。
そして、子供の頃に好きだった
赤毛のアンシリーズを、もう一度、読破したくなりました。
今読んだら、きっと、子供の頃とは違うところに興味を持つんだろうな

柚木さんの作品は、私が今までに読んだ本では
食べ物が魅力的に書かれていることが多くて
読むたびに何か食べたくなっていたのですが
こちらの本は、柚木さんの愛情が本に注がれていて
とにかく本が好き!! という気持ちが
あちこちから感じられました。
16歳でダイアナを産んだティアラ。
母子家庭で、キャバクラで働く派手な母や
自分の名前が嫌いなダイアナ(大穴)。
恵まれた家庭環境に育った彩子。
料理上手で良妻賢母の鏡のような彩子の母、貴子。
出てくる登場人物、誰もがとっても素敵だし
ストーリーも面白いし、描かれている全てに
うんうん、そうだよね、と共感できて
あっという間に読み終わってしまいました。
忙しい、とか、時間がない、とか
働く母の事情は色々ありますが
やっぱり読書の時間は、私にとって必要なものだと再認識。
本屋さんにゆっくり行く時間は、なかなかとれませんが
せめて通勤電車の間は、本を読むようにして
少しでも自分の心の糧にしていきたいな。
そして、息子にも本好きになって欲しいなーと思います。