昨年の今頃に行われていた
UTMBレースのサポート記録。
3日目、最終日です。
2日目の夜中(=3日目の早朝)
次のエイドステーション、バロルシーネまで
バスで移動したものの、到着予想時間はまだまだ先

私としては、とにかく寒くて眠かったのですが
サポーターの居場所はほとんど無かったので
結局、焚き火の側で一夜を明かすことに。
↑焚き火の写真です。雰囲気だけ・・・
外で焚き火にあたりながら、一晩過ごすなんて
もちろん、人生で初めての体験です。
しかもここは、日本ではなく海外!!
大丈夫かなぁ・・・・・と、さすがにちょっと不安になりましたが
周囲には、同じように、家族や友人の応援に来ている人が
たくさんいたので、少し話をしながら、夜明けを待ちました。
写真では分かりづらいですが、左上の丸いのが月です。
そして、右下に点々と見えるのが
トレイルランナーのヘッドライトの光。
山をこちらに向かって降りてきているランナーの光が
こうやって、点々と見えているのです。
もちろん、肉眼ではもっとはっきりと見えていました。
今頃、夫はどのあたりを走っているのだろう?
あの光の一つが夫のものかな?
途中で倒れたり、怪我したりしてないかな?
と、ひたすら無事を祈りながら、外で待つこと数時間。
夜が明けて、3日目の朝。
エイドの制限時間、ギリギリに夫が到着。
(写真は、夫ではありませんが、こんな感じで降りてきました)
ここまで来れば、あとちょっと。
この次のポイントは、ゴールのシャモニー。
シャモニーで待ってるからね。
と、精一杯の笑顔で夫を送り出しました。
そして、私も、バスでシャモニーの街へ。
コースの最後、2kmぐらいは
両側にサポーター・地元の人・観光客がいっぱい!
レースを終えて戻ってくるランナーを
声援と拍手で、あたたかく迎えてくれます。
そして、スタートから44時間半後。
夫が無事にシャモニーの街に戻ってきました
ゴールはこんな感じです。
みんな、最後はサポーターと一緒に走って(歩いて?)
周囲の祝福を受けながらゴールします。
もちろん私も、夫と一緒に歩いてゴールしましたよ
夫が、大きな怪我もなく、制限時間内に
無事に完走出来たこと。
そして、私も、その瞬間に立ち会えたこと。
それが、とにかく嬉しくて幸せで
2人で大泣きしながらのゴールでした。
とてつもなくハードなレースで
今思い出しても、信じられないような3日間でしたが
このレースに、2人で一緒に参加出来たことは
私たちにとって、かけがえのない思い出になりました。
「一生に一度の機会だと思うので!!」と
上司に頼みこんで、無理やり休みをもらったのですが
こころよく送り出してくれた会社のみんなにも、感謝です。
ちなみに・・・ レースが終わったのが日曜の午後。
その夜はシャモニーのホテルに宿泊。
月曜早朝に現地を出発、スイス経由で火曜に成田着。
水曜から会社に出社しました。
なかなかタフな週でした
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UTMBの写真を引っ張り出したら、とても懐かしくて
いざ文章を書き始めたら、止まらなくて
気づけば、何と全4回の連載になってしまいました
ここまでお読み下さった皆さま
本当にありがとうございます
久しぶりに気持ちのいい朝です。
もう秋の風ですね。