『食堂かたつむり』 小川糸 | Spice to daily life in America

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フルタイムで働くアラフォーワーママ。まさかの海外赴任が決まり、2023年4月からアメリカでのワーママ生活が始まりました。夫、息子たち(3歳と8歳)とのドタバタ4人暮らしです。

小説は大好きなのですが
この「ミニシアター」感のある小説は
めっちゃめちゃツボでしたWハート

食堂かたつむり/小川 糸
¥1,404
Amazon.co.jp


柴咲コウさんが映画で主演されていましたよね。


(あらすじ)
 失恋(+彼氏にすべての家財道具を持っていかれた)ショックで
 声が出なくなってしまった、倫子。
 10年ぶりに実家に帰り、母親から物置小屋を借りて
 営業をはじめた食堂かたつむり。
 1日1組。メニューはなし。
 お客さんが食べたい料理を作って出す食堂。
 倫子の作る料理は、たくさんの人を幸せにする。


母親との根深い確執。
その母親の病気・恋。
豚のエルメスとのやり取り。
倫子の料理のあたたかさ。
それらが、静かに、丁寧に描かれていました。

風の音や緑の匂いなどが感じられそうな
いきいきとした文章が、とっても魅力的でしたニコちゃん

おかんは、不器用だっただけで
倫子のことを、誰よりも大切に思ってたんだなぁと
とあるシーンで、涙が出てきそうになりました。

映画よりも、本のほうが
より深みを感じられた気がします。

映像になっていない部分まで
自由に想像力を働かすことができたから、でしょうか。


小説の中で、特に、いいなぁ
きらきら!!
と思ったところ、抜粋させて頂きます。


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本当に大切なことは、自分の胸の中に、
ぎゅっと、鍵をかけて
きっちりとしまっておこう。
誰にも盗まれないように。
空気に触れて、色褪せてしまわないように。
風雨にさらされ、形が壊れてしまわないように。

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さて。ようやく金曜日。

今日は、前々からずっと心待ちにしていた
とっても楽しみな(そしてドキドキな)イベントがありますきゃー

今日一日中ドキドキしていたら
夜になる時にはぐったりしてそうです・・・笑



皆さまにとっても素敵な一日でありますようにルンルン