読みたい! と思ったので、早速読んでみました。
渡辺淳一さんの『鈍感力』
鈍感力 (集英社文庫)/渡辺 淳一

¥420
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渡辺淳一さんと言えば『失楽園』が有名ですが
こちらの『鈍感力』はエッセーです。
其の壱から其の十七までの、十七章仕立て。
なるほど・・・ と共感できるポイントが
たくさんありましたが、特にいいなと
思った章を3つ抜粋します。
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①それぞれの世界で、それなりの成功をおさめた人々は
才能はもちろん、その底に、必ずいい意味での
鈍感力を秘めているものです。
鈍感、それはまさしく本来の才能を大きく育み、
花咲かせる、最大の力です。
②人間の五感など、様々な感覚器官において、
鋭すぎることはマイナスです。
鋭い人より鈍い人のほうが
器官を消耗することもなく
よりのんびりとおおらかに、長生きできるのです。
③さまざまな人の、さまざまな癖や態度が気になる人もいれば
あまり気にならず、そんなことはどうでもいい、と思う人もいます
このあたりは人それぞれの完成ですが、一つだけはっきりしていることは
さまざまな不快感をのみこみ、無視して、明るくおおらかに生きる。
そんな鈍感力を身につけた人が、集団の中で勝ち残るということです。
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書いてあることは、とにかく共通して
「適度な鈍感力を身につけて
細かいことは気にしすぎず
大らかにいきましょう」
ということ。
実は私、もともとは、小さいことを気にするタイプ
(関西弁で言うところの"気にしい")でした。
が、あるタイミングで「これじゃダメだなぁ」と思い
それからは、細かいことを気にしないように・・・・
と、おおざっぱになることを心がけてきました。
その方向性は間違ってないよ、と
言ってもらえたような気がして
なんだか嬉しくなりました。
空気を読む・人の顔色をうかがう、という
日本人の美徳も素晴らしいと思いますが
何事もバランスが大事。
鈍感力と敏感力。
うまくバランスを取っていきたいものです
