経営の神様、と呼ばれ、今でも支持者の多い松下幸之助さんの
奥様 むめのさんについて書かれた本です。
神様の女房 [ 高橋誠之助 ]

¥1,365
楽天
「今とは時代も違うし、全部を参考にできるわけじゃないよね」
ぐらいの気持ちで読みはじめましたが、非常に学ぶことが多い本でした。
単なる "内助の功" という言葉では表すことができない
むめのさんご自身の考え方・生き方。
とても共感できました。
きっと、むめのさんが今の時代に生きておられたとしても
同じように、ご自分のポリシーを強く持ちつつも
いい距離感で、旦那様を支えておられたんだろうと思います。
以下、特に心にしみた内容です。
-----------------------------------------------------------
人生は誰かからもらうものではなく、自分で切り開くもの。
人からもらったものはすぐになくなる。
自分で手に入れたものは簡単には失わない。
他人が言うことを聞いてくれないのは、自分が至らないから。そう思うこと。
言うことを聞かない、と腹をたてても仕方がない。そう思うこと。
いざという時には相談相手になれる。
あくまで参考にしてもらう程度でいい。
聞かれたときに答えられるように準備をしておく。
女房も努力する。勉強もする。
主人の仕事を陰ながら支えるのが妻の務め。
それだけではなく、妻も自分で努力をしないといけない。
主人の成長に自分もついていく。
主人がひけめを感じない、邪魔にならない妻にならないといけない。
-----------------------------------------------------------
幸之助さんが、会社のことで悩んだり迷ったときに
独り言のように家で話をされることがあったそうです。
その時に、適切なコメントができるように
さまざまな分野にアンテナを張り、新聞を何紙も隅から隅まで読み
その "いざ" に備えておられたそう。
内助の功=家のこと一切を取り仕切り、旦那様が何もしないでいいようにする
ぐらいの意識だったのですが、そんなレベルじゃないんですね。
女房も努力する。勉強もする。
旦那様の夢を二人で一緒に追いかけられるように。
そんな夫婦でいたいですね。