比叡山延暦寺の原点、根本中堂
超エリートの有名なお坊さんたちが修行をした
延暦寺。
その延暦寺を作ったのが
最澄(さいちょう)。
「一隅を照らそう」
と書かれた石碑が立っていました。
これは、最澄の言葉です
『照千一隅 此則国宝』
一隅(いちぐう)を照らす、これ則(すなわ)ち国の宝なり
意味は、
自分の置かれている場所や立場でベストを尽くしましょう。
「照らす」=自分が光る。
そうすれば、その隣にいる人が光り、またその隣が・・という風にして光が大きくなり、素晴らしい世界になる、社会全体の幸せにつながる。
延暦寺では三塔即ち東塔・西塔・横川にそれぞれ中心となる仏堂があり、
これを「中堂」とよばれています。
東塔の根本中堂はその最大の仏堂であり、延暦寺の総本堂となります。
いよいよ、中に入ります。
ドキドキします✨
ここが前から行きたいと思っていた延暦寺の根本中堂かと思うと、
身が引き締まる思いです
📷撮影が禁止です❎
どんどん入ると、昼間でも薄暗いです。
なんとも神秘的で幻想的な雰囲気です✨✨
一段低い「内陣」があります。
伝教大師ご自作のご本尊
薬師如来像
その前に1200年以上灯り続けている
「不滅の法灯」(ふめつのほうとう)
が安置されています。
比叡山焼き討ちにより途絶えたかと思われましたが、6人の僧侶の努力によって山形県の立石寺(りっしゃくじ)に分灯されていました。
ここから生まれた四字熟語が
「油断大敵」
という言葉です。
気を抜くと火が消えてしまう(やられてしまう)
ここからきた言葉です。
なぜこの不滅の法灯が、絶やさずに燃やし続けることができるのかと言うと‥‥
それは、最澄の一隅を照らすという精神を守り続けているからだそうです。
最澄は、
「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」
という言葉を残していますね。
その象徴となっているのが「不滅の法灯」なんです。
そして、ここでもう一つ注目して欲しいのが
ご本尊や法灯は参拝者の目の高さにあります。
それは
「仏凡一如」(仏も人もひとつ)
という仏教の教えを表しているそうです。
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