椿寺の名で知られている地蔵院
御朱印
その後、平安時代に衣笠山麓に移され、室町時代初期に戦災で焼失したが、足利義満が金閣寺建立の余財で再建し、天正17年(1589)に豊臣秀吉の命によって現在地に移りました。
地蔵堂に安置する地蔵菩薩は、行基作の当初からのものと伝えられています。
椿寺の名で親しまれていますが
北野大茶会のとき、宿となったこの寺に豊臣秀吉が寄進したという「五色八重散椿」が有名です。
当時の木は惜しくも枯れ、現在は樹齢約百年の二世椿が花を咲かせています。
本尊は
五劫思惟(ごこうしゆい)の阿弥陀如来。
通常の阿弥陀仏と違い頭髪がかぶさるような非常に大きな髪型が特徴です。
法蔵菩薩が悟りを開いて阿弥陀如来となる瞬間を表した姿のことで、五劫という数え切れないほどの年月をかけて修行を積んでいるため、伸び放題となった独特の髪型をしています。
罰当たりますが、なんだか面白いですね(笑)
五劫とは
時の長さで一劫が五つということです。
一劫とは「四十里立方(約160km)の大岩に天女が三年(百年という説もある)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」のことで、五劫はさらにその5倍ということになります。
これを聞いても想像もできないわたしですが😅
そのような気の遠くなるような長い時間、思惟をこらし修行をされた結果、髪の毛が伸びて渦高く螺髪を積み重ねた頭となられた様子を表したのが五劫思惟阿弥陀仏で、
全国でも16体ほど しかみられないという珍しい仏像だそうです。
落語の「寿限無寿限無、五劫のすり切れ」はここからきているらしいですよ
禁酒祈願、痔治療祈願、地蔵尊には安産祈願、子授けなどの篤い信仰があります
通常非公開で、正月の三が日のみ公開されているようです。
*山号(昆陽山)
*正式名(昆陽山(こんようさん)地蔵院)
*宗派(浄土宗)
*ご本尊(阿弥陀如来)
*札所等(洛陽三十三観音巡礼第29番札所)
*開基 (行基)
*創建年(神亀3年(726年))
*住所(京都市北区大将軍川端町2)
参拝できましたことに感謝いたします
最後までご覧いただきありがとうございました