湯島天神につながる男坂の石段の下手にある心城院。
江戸名水の一つ「柳の井戸」があることから
柳井堂といわれ
聖天を祀っていることから
湯島聖天と言われています。
この名水は関東大震災の時、湯島天神の境内に避難した人々の飲料水となり多くの命を守ったため、当時の東京市長から感謝状を受けたそうです。
江戸時代の文献、『江戸砂子』や『御府内備考』には
「この井は名水にして 女の髪を洗えば如何ように結ばれた髪もはらはらほぐれ垢落ちる。気晴れて風新柳の髪をけずると云う心にて、柳の井と名付けたり」
とあります。
意味は
「この霊水で髪を洗うと、風に揺れる柳のようなサラサラとした髪になる。さらに心もスッキリして降りかかる厄も払ってくれる」
ご利益は美髪・厄除。
また、こちらに水琴窟がありました
手水鉢の近くの地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、
その際に発せられる音を反響させる仕掛けです。
水琴筒に耳を当てると、
水滴が落ちるとても綺麗な音がしますよ