〜花の色は移りにけりないたづらに
我が身世にふるながめせし間に 〜
百人一首で有名な小野小町の歌ですね。
意味は🌸
桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。
ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。
小野小町は世界三大美女として有名です。(世界三大美女は、クレオパトラ・楊貴妃・小野小町)
その女流歌人・小野小町邸があった場所とも言われている随心院。
古くは曼荼羅(まんだら)寺と称されていましたが、承久・応仁の乱ですべてが灰となり慶長4年(1599)年に本堂が再建されました。
隨心院がある山科区小野は、小野氏一族が栄えた場所といわれ、小野小町の実家はここにあったと伝えられています。
小町は仁明天皇の女官として宮中に仕えていましたが、仁明天皇の崩御後、小野に戻り余生を過ごしたといわれています。
境内には、小町が化粧をする際に使った「化粧の井戸」、小町に寄せられた文を下張りにしてつくられた「小野小町文張(ふみはり)地蔵尊像」や多くの恋文を埋めたとされている「文塚」、小町の晩年の姿を写した「卒塔婆(そとば)小町座像」などがあります。
また、随心院の見どころは小野梅園と小町庭苑です。
梅園に山紅梅・白梅・薄紅梅など約230本の梅があり、2月末から3月中旬が見頃になります。