楽しみにしていた桜の時期も終わり、
葉桜になってしまいました。

散ってゆく姿や散った後の桜の花びらのじゅうたんもとても綺麗です。

桜と聞いて思い出すのがこれです!!
百人一首で有名ですね。
小さいときは、あまりよく意味がわからなかったのですが
とっても好きでした



~花の色はうつりにけりないたづらに
わが身世にふるながめせしまに~

小野小町の和歌です。

桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった。
春の長雨が降っている間に。
わたしの美しかった姿かたちもおとろえてしまった。
むなしく世をすごし、もの思いにふけっていた間に・・・という意味。


そして・・これも

~ひさかたの光のどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ~

紀友則の和歌です。

こんなのどかな春の日なのに
桜の花はどうしてあんなにあわただしく散るのだろうか・・・という意味



ほかに・・


~桜ばないのち一ぱいに咲くからに
生命(いのち)をかけてわが眺めたり~

芸術家岡本太郎の母 岡本かの子の短歌です。

桜がいのちいっぱいに咲いているから
私も命をかけて眺めよう・・・という意味。


~散る桜 残る桜も 散る桜~

良寛の句です。

今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。
そのことを心得ておくこと。
私たちも、すぐ自分の命の散るときが来てしまう・・・という意味

辞世の句と言われている歌です



桜に関する歌はたくさんありますね。


1年間を半月毎の季節の変化を示す24の期間に分けたのが
「二十四節気」

それをさらに五日に分け、
気象の動きや動植物の変化を表し三分割したのが
「七十二候」


現代の暦で3月26日から30日頃を

『桜始開 (さくらはじめてひらく)』

言葉の響きがいいですね

東北や北海道はこれからが桜の季節・・・


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