コレ。
なんの部品かというと、
ローターの逆転防止をしてくれてます。
リールにスイッチみたいなモノが付いていると思います。
エアノスだとリールフットの反対側、ローターの下にある黒いレバーがソレですね。
これでON・OFFが出来るのですが、
ONにしたときは巻き込み方向のみに回り、
OFFにしたときは逆方向にも回るようになります。
コレもオーバーホールしちゃいます。
といっても、完全にバラバラにするとちょっと組み立てるのが面倒なので、
必要な部分のみ分解してオイルアップします。
注油厳禁と書いてありますが、ノーグリースとも書いてあります。
ボクの解釈はオイルはOKだけどグリスはNGだよ、ってことにしてあります。
では分解します。
ネジ1本で止まっています。
蓋を外したところ。
黒いリング状のフェルトと、円柱状のローラーを取り外します。
そう。ローラーベアリングになっているんですねっ☆
ローラーとフェルトを洗浄液で洗浄します。
フェルトは優しく揉むように、染み込んでいるオイルを絞り出します。
絞り出すといっても、強く絞ってしまうと伸びたり切れたりしますので、
優しく取り扱って下さい。
バラすのはここまで!!
これ以上はちょっと面倒なので・・・
洗浄したローラーを元に戻します。
フェルトにはオイルを染み込ませ、
指先で揉んで全体にオイルを行き渡らせます。
やはり優しく。
ローラーは回転しますので、やはりオイルアップは必要だと思います。
防錆の効果もありますし、潤滑することで回転抵抗を小さくすることが出来ます。
が、同時に逆転防止という機構のために、回転を止めるという働きもするために、
グリスを入れてしまうと、止まるべきところで滑ってしまって逆転してしまう、
という恐れがあります。
オイルも大量に塗布してしまうと同様に滑ってしまうため、
フェルトが湿るくらいの塗布量にとどめておきましょう。
ボクはローラーを6つ全て元に戻しましたが、
これを3つ抜いて軽巻き仕様にするという方もいらっしゃいます。
6角形の対角の一方にあるローラーを抜いて、3角形にローラーを配置します。
すると、今まで6つの接点で摩擦していたパーツが、半分の3点になりますので、
摩擦抵抗が少なくなるという算段です。
ただ、クラッチも3点で止めるという構造になりますので、
逆転しやすくなってしまうというリスクが発生します。
部品を加工するというわけではないので、興味のある方は試してみてください。
もちろん自己責任でお願いします。
組み上げたワンウェイクラッチをボディにセットします。
クラッチの蓋は位置が決まっていますので、
ボディに取り付けるネジが通るように蓋を閉めて下さい。
ピニオンギアにローラーと接触する部品を挿入しますが、
この部品にもオイルを塗布しておきます。
この時点でハンドルを取り付けて、
クラッチをONにした状態で正転・逆転をさせてみて、
きちんと機能すればOKです。
逆転してしまうようだと、ちょっとオイルが多すぎたのかも知れません。
ちょっとややこしい部品ですが、
オーバーホールが必要な部品の1つです。
まぁ、めったにやる事はありませんがっ☆
以上でワンウェイクラッチ編終了です!!
あとちょっとですよっ