余命3ヶ月・・・そう告げられた家族の苦悩 -3ページ目

余命3ヶ月・・・そう告げられた家族の苦悩

娘でいられる時間が残り僅か・・・

親不孝ばかりしてた私が最後に母にしてあげられる事は・・・?

休養補償の労災が降りた・・・。


父の無給でどうなるコトかと思っていたけど

なんとかなるもんだねw


どうヤルクリしたんだろう?私・・・(○'ω'○)ん?


これで母の残した借金がチャラになる♪


姉はまだ一緒には住んでいないけど

『いつまでいられるか分からないけど居座るつもりでいます。』

と、メールがきた。


子供も夏休みになったコトだし

一緒に居たい気持ちはあるんだろうね。


私も父も急かすつもりはないけど

丸く収まるものならそれでいいかな??


復縁であれば半年待たずに婚姻届は受理されるだろうしね。

家の父と母も一度離婚し復縁してるから・・・。


世の中金だよ!とは言いたくないが

この三ヶ月間 お金のコトでいっぱいだった(;´Д`A ```


ようやく開放されホッとしてます♪



『これからお世話になります。』

姉は父と私にそう言った。


まさか姉と父が一緒に暮らすなんて夢にも思っていなかった。

姉が離婚すること事態 誰も想像はしなかった。


私が産まれるに前に姉が小学生の頃に数年暮らしていた以来だと父は言う。


『まさか この歳になって一緒に住むなんて思ってなかったけどな。』


姉から見たら義理の父

色んな想いが交差しての決断だったと思う。


それは父も同じかもしれない。

血の繋がりはないけど 母の娘には変わりない


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『園子ちゃんさ、ここで住めばいいのに・・・・。』


父に切り出したのは私だった。


お金の工面は出来ないけど 切羽詰まってるなら

部屋も余ってるし 一人で寂しいだろうし調度いいと思った。


何より 物騒な世の中だ。

刺した 刺されたってニュースに成りかねない (大袈裟だけどw)


離婚の原因が原因だけにあり得ない話しではない。


・・・一緒に住む提案をしているけど姉の口からは離婚の話はこの時点では聞いていない・・・


『園子ちゃんからは切り出せないから お父さんから言ってあげな。』


父はしばらく考え姉に電話した。


『話しを聞いたけど、離婚するんだって?部屋を借りるって聞いたけど

行くとこがなければ家来いや。

俺も未だに寂しいんだ・・・部屋も余っとるしいいぞ。』


無口で不器用な父が話してるのを聞き

涙が出そうになった・・・


・・・俺も未だに寂しいんだ・・・


よく考えたらまだ半年も経っていない。

母と暮らした家できっと未だに泣いているかもしれない・・・


姉が何を話しているか分からないけど 父との会話で想像はできる。


『ちょっと待っとれよ、しっかに変わるから・・・。』


姉は私と一緒でよく笑う。

声だけ聞いていれば 明るく元気そうな声だった。


私も父と似たようなコトを話した。


姉がしてしまったコトに責めたりはしない。

原因を作ったのは姉が悪い


けど 一概に姉だけを責めることは出来ない。

夫婦にしか分からない現状 


旦那さんにも何か原因があったんだと私は思うから・・・。


『何か困ったことがあったらいつでも電話してきてね。お金はないけどwww』


そう言って電話を切った。


そして 土曜日・・・

一緒に暮らすコトが決定した。


どんな暮らしになるのか想像が出来ないけど

不自由な父の手の変わりに姉がお世話をしてくれると思うと・・・


私の負担はかなり軽くなるw


・・・これって計算ですかねwww

母が亡くなってから今月で半年になる。


母の死から今日まで・・・

私の人生で一番の試練だった気がする。


自分さえ良ければいい

自分のコトだけ考えて生きてきた


のほほ~んと過ごしてきた私に

母を看取るコトを想像し自分がどうなってしまうのか

分からなかった。


ある程度 心の準備 覚悟はしていた。

けど 人間の死を目の当たりにするコトは当然なかった。


母は苦しみながら逝くのか・・・

そんな想像をしていた。


あの日のコトは今でも鮮明に覚えている。


お昼前に病院に着いた時には朦朧としながらも意識はあった。

私の問いかけにも言葉は発しないけど頷いていた。


夕方近くになり主治医に

『明日の朝までは持たないでしょう・・・

家族で最後まで見守っててあげて下さい。』 と

一礼をし個室を出て行った。


この時にはもう誰の問いかけにも反応はなかった。


お昼に来た時は酸素マスクをしていても呼吸が荒く苦しそうだったけど

夕方には苦しさはなく ゆっくり深呼吸しているみたいだった。


私達家族は母の心肺停止状態になっても

蘇生はしないサインをしていた。


だんだん呼吸が弱くなっていく母の傍には

家族や母の姉妹が全員いた。


皆がそれぞれ母の体のどこかに触れていた。


弱々しい呼吸が止った・・・

皆が母を呼びながら体を揺さぶる・・・


それに答えてくれたのか

数秒後に母は大きく深呼吸し・・・息を吐き・・・そのまま二度と息をするコトはなかった。


ナースステーションから看護士が

母に付いている心電図のモニターを持ってきた。


2人の看護士とその日の当直の若い医師


『呼吸は止ってますが、心臓はまだ動いてる状態です。』


目を赤くしそう告げた。

・・・きっとナースステーションで泣いていたに違いない。


心臓が動いているのは 母の首の動脈を見れば分かる。

かすかに動いているのが分かる。


心電図のモニターの数字がだんだん減っていく。

心電図の波形も全く反応しなくなった。


医師が母の瞳孔と脈を確認し家族に告げる。


TVドラマで観たことがある・・・あの風景そのままだった。



母の死は私の想像していたものとは違い冷静でいれた自分がいた。

母の近くで泣き崩れる父や母の姉妹を見ながら私は思った。


母は一人で旅立ってしまったけれど 家族や姉妹に看取られ

嬉しかったと私は思っている。


私は弟に一言言って病室を出た。


これからの葬儀の準備をする為に・・・。

私は泣いてる場合じゃなかった。


娘として母の最期をちゃんとした形で見送ってあげたい・・・

親不孝ばかりしてきたけど せめてもの償いとしてね。