膵臓がんのエコー診断についてのミニレクチャー〜日本超音波検査学会に参加して〜 | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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『日本超音波検査学会 in 仙台』

https://www.tohoku-kyoritz.jp/jss49/outline.html

 

に参加した、診療放射線技師さんが

勉強した知識をスタッフさんたちに

伝達講習をしてくれました。

 

テーマは『膵臓エコー』

 

 

やはり人類最大の病敵というべき

『膵臓がん』を発見するために

どんなことに注意してエコーを実行するか?

 

 

膵臓の解剖を理解したうえ

 

体位変換でしっかり描出する

 

 



典型的な膵臓がんの画像

 



膵管の狭窄、拡張は膵臓がんの存在を示唆する

 

 

などなど

 

 

しっかり勉強してくれて素晴らしい👍

 

この技師さんは若いですが、

声が大きくしっかり通るので、

検査を受ける患者さんからも

いい評価をもらってますよ👏

 

じつは膵臓がんの初期では

症状はほとんどありません。

 



 

私は、膵癌を発見するために

 

血液検査💉で

膵臓の酵素(アミラーゼまたはリパーゼ)が上昇

血糖コントロールが悪くなった

ときに膵癌を疑ったほうがいい

 

腫瘍マーカーは意外に当てにならない

 

エコー以外にMRIやCTもあわせて撮影した方がいい

 

IPMN(膵管内嚢胞性腫瘍)を前癌病変と疑い、

しつこく追跡すること

 

 

こんなことを付言して、

『みんなで力をあわせて

膵臓がんの死亡率を減らすよう

がんばりましょう!』

と締めくくりました。