肝臓がんが破裂して腹腔内に出血した時の治療 | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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土曜日の四日市消化器病センター

肝臓がんに対する手術が行われる日です。

 

がん組織は脆いことが多く

稀に肝表面にある肝臓がんが破裂し

そこから腹腔内に出血する場合があります。

 

この患者さんは、

意外に無症状だったのですが

急激な貧血の進行と

血液まじりの腹水の貯留をきたしたことから

肝臓がん破裂を疑い

腹部血管造影をしたところ

出血と思われる箇所(写真の矢印)を見つけ

その血管に詰め物をして

出血を止めることができたケースです。

 

普段行なっている

抗がん剤の注入と同時にがんの栄養血管を詰める

『TACE(肝動脈化学塞栓術)』ではなく

今回は

『TAE(肝動脈塞栓術)』を行なったことになります。

 



動画では、浦城医師とともに

手術介助を行う看護師さんたちも

なんとなくいつもよりテキパキして

緊急治療的な感じが伝わりますよね

 

午後は

田中医師によるRFA(ラジオ波焼灼術)

も行われ、

ハードな土曜日になりましたが、

スタッフさんたちの頑張りもあり

無事に治療を終えることができました。

さあ、今回の術後スイーツですが

四日市の智積町にある

『かめや製菓舗』さん

https://www.facebook.com/kameyaseikaho/?locale=ja_JP

 

草餅がめっちゃ有名ですが、

この時期のいちご大福も一番いい時期です。

せっかくなので両方ともGETしてきました。

看護師さんがまたいい表情してますね。

 

『術後の達成感』と『美味しい笑顔』

がコラボするこの時間も

肝臓オペの醍醐味かもしれませんね。