副作用もなく、何にでも効く魔法のような薬? | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

たま〜にTGRラリーチャレンジにエントリーするショボいラリーチーム監督のブログ

実は副作用がなくて、何にでも効く薬があるんです。

 

『え?医者がそんなばかなこというなよ』

と、声が聞こえてきそうですね。

 

絶対に効くという薬ではありません。

 

頭が痛い、お腹が痛い、眠れない、

息が苦しい、喉がつっかえた感じ

動悸がするといった症状に対し、

ある同じ薬が効くことがあります。

 

それがプラセボ(偽薬💊)といわれるものです。

 

注射💉としては、

体液と同じ塩分の

『生理的食塩水』

いわゆる薄い塩水

 

内服としては

スーパーやコンビニで売っている

『ミンティア』という錠剤そっくりのラムネ菓子

 

これをいかにもという形で分包し

『睡眠薬です』といって渡すんです。

心配性な方には特に有効で

『このおかげでけっこう楽になった』

ということもあるんです。

 

 

病棟看護師さん👩‍⚕️『〇〇さんが、明日の検査が心配で、眠れないみたいで‥』

医師👨‍⚕️『じゃあ、あれ(ミンティア)使ってみようか』

 

2時間後に

👩‍⚕️『安心されたようで、眠られてます』

という感じです。

 

 

もちろん、内臓などに重大なことが

起こっている場合には論外ですが、

そうでない場合には、意外とプラセボは使用されています。

 

食品なので医療費明細を探しても

記載されていないと思いますし、

当然、副作用はありません

 

『どんな症状にも使用しうる』という意味で

『何にでも効く』というわけです