肝臓がんに対するラジオ波焼灼術〜私は唖然とするだけでした〜 | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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今日は土曜日

四日市消化器病センターでは

肝臓がんに対する

ラジオ波焼灼術(RFA)が行われています。

 

田中秀明先生が作成しているのは

通常のCT画像から合成した

MPRという画像です。

 

左が通常のCT、右がMPR画像

どの肋間からみれば

腫瘍はどのように見えるか

3DCTの情報から仮想の画像を作成。

これにより、その肋間から

エコーを当てた時の腫瘍の見え方が

シミュレーションしやすくなります。

 

肝臓がんがエコーで見えにくい場合

この画像が力を発揮します。

 

ただ、そこに正確に針をもっていけるのかは

術者の技量として差が出ます。

 

今回もなかなか直視しにくい腫瘍でした。

 

通常はエコーを当てたところから

奥のガンに向けて針を進めます。

👇(通常イメージ)

)))→→→→→→● 

エコー 肝臓(針) 腫瘍

 

 

今回(文章での説明が難しいのですが)

エコーはガンの近くから当てて、

違うところ(体の反対側)から針を入れ

腫瘍(エコーのそば)に近づけるという

考えられないような神業を見ました。

 

👇(神業イメージ)

→→→→→→→→● (((

体外 肝臓(針)   腫瘍 エコー(体外)

 

 

田中先生のRFA手技を

近くで眺めているだけで

幸せな気持ちになります。

 

今回も完全な位置に針を進め

無事手術が終了しています。