中心静脈栄養のカテーテル挿入 in 四日市消化器病センター | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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今日の四日市消化器病センターでは

十分な栄養を口から取ることができず

点滴での栄養補充が必要な患者さんに

中心静脈栄養(TPN:Total Parenteral Nutrition)

のカテーテル(CVC:Central Venous Catheter)

挿入を行いました。

 

 

四日市消化器病センターで多いのは

胆嚢炎や腸閉塞、

胃潰瘍や腸炎、胃腸のガンによる

消化管出血の治療のため

長期間経口摂取ができない場合です。

 

 

TPNとは?(以前はIVHが通名でした)

👉高濃度の栄養輸液を

中心静脈(心臓❤️付近の太い静脈)から投与することで、

十分なエネルギーや栄養素を補給すること。

 

一般的なのは

腕💪などの末梢(まっしょう)静脈から投与する

PPN(Peripheral Parenteral Nutrition)

もありますが、

高濃度の点滴を流す場合は

細い血管がすぐだめになってしまうので、

薬液が血流の多い血管(中心静脈)に

直接入るようにしなければならないのです。

 

腕の血管が細すぎたり、

薄い内容の点滴にもかかわらず

簡単に静脈が腫れてしまう場合にも

TPNの適応になります。

 

 

CVCを挿入する準備品は

このキットにほぼすべて入ってます。

長いカテーテルが血管内に留置されるので

挿入時や、穿刺部の感染対策は特に要注意です。

 

カテーテルの先端がちゃんといい場所に留置されたか

タイムリーにレントゲンで確認するため

透視室で行なっています。

うまくいきました🙆‍♂️(ほっ)💮