肝障害の理由や肝臓にできた陰影について
血液検査やCTなどの画像検査だけでは診断が難しい場合
肝臓(または肝臓の陰影)の細胞を直接取って
調べることがあります。
これを『肝生検』といいます。
肝生検につかうキット
滅菌された針と、一方弁がついた陰圧装置
なんか〝ぎょうぎょうしく〟
思われるかもしれませんが、
細胞の採取に使う針(生検針)は、
注射針よりちょっと太いぐらい
エコーで太い血管などをささないように
針の進める安全なルートを確認
肝臓の中には痛みの神経がなく、
皮膚、腹膜など肝臓の表面を麻酔すれば
患者さんは『痛い』とはおっしゃいません。
中芯のある針をすすめ、中芯を抜いたところで
針の腔をこの仕掛けで陰圧にすれば、
針のなかに肝臓の組織が吸い込まれるという理屈です。
イトミミズのような肝臓の一部(標本、検体)がとれました
(画質をおとしています)
あとは処理をして顕微鏡でのぞき(病理診断といい)ます。
『始めますね〜』から20分ぐらいで終了。
みなさんお疲れ様🙇♂️でした。
(検者の方に撮影、掲載の許可をいただいております)




