「葛根湯(かっこんとう)」についてのお話。
これからの季節、「葛根湯」のCMをよく見かけるシーズンに突入
悪寒を感じたら・・首・肩のコリ・強張り、
そして、頭痛など・・に大活躍です。
(風邪のひき始め。発熱しているけど、汗をかいていない時に ⇒ たいへん重要なポイントです)
葛根湯は、葛根(くずのね)を主薬に、
カラダを温め発汗を促す作用の生薬や
血流を促進させるもの、過剰な発汗を抑してくれるもの、
痛み、強張りを緩和してくれるもの
そして、全体のバランスを調整してくれるもの
など相互作用によって、特に冬の寒さが原因の初期の風邪を治そうと7種類の生薬が配合されています。
実は、葛根湯の主人公の「葛根」自体は、
カラダを冷やす作用があるってご存知でしたか?
葛根(かっこん)は、専門用語でいうと「辛涼解表(しんりょうげひょう)」という分類に属し、カラダをどちらかというと冷やす「涼」にはいります。葛根単体の主な役割として、
カラダの表面にある熱を冷ましてくれる作用があり、
また、
筋肉の緊張を緩めてくれたり、痛みを緩和してくれたり作用
があります。
それなので、葛根湯、カゼのひき始めだけでなく、肩こり、首筋コリ、筋肉痛にも効きます。私も20~30代のときはよく、肩こりや頭痛がある時に飲んでました。
【豆知識】
湯(とう)が付く、漢方薬
「湯」がつくだけあって、温かいお湯で飲む のが正しい服用法です。
空腹時(そうでない漢方薬もありますが、多くが空腹時と言われています)に温かいお湯で飲んでくださいね。
クラシエの葛根湯
↑ 葛根湯 の7種類の生薬の中に「大棗(たいそう)」があります。
消化機能を高め、精神リラックスやカラダの緊張を緩和する役目です。この「大棗(たいそう)」が「なつめ 棗」 です