美巡家、美容コンサルタント
漢方美容家&薬膳料理専門家の余慶尚美です
 
「子宮筋腫」
 
子宮筋腫は、
漢方では「しこり」「塊」であり、カラダを構成する基本3要素「気血水」の滞りが「子宮筋腫」の原因と考えられています。
 
 
「気」:生命活動のエネルギーで西洋医学になく、東洋医学のみに存在。やる気、元気の「気」も気の働きのひとつ
「血」:西洋医学の「血液」栄養源でもあり、精神活動にも影響
「水(津)」:カラダを潤すもの

この3要素がカラダをスムーズに循環することが、とっても大切なことですが、なかなかそうもいかないのが現代人。
 
大なり小なり、滞っちゃうんです

特に女性は「血のいきもの」といわれ、「血」と深い関係があるので、血が滞りやすい。この血の滞りを誘引する主な原因として、「気」の巡りがあるんです。

西洋医学では、単に、「血管の中を血液が流れている」で終わっちゃいますが、漢方では、血管の中を「気が血を推して流れている」と気の巡りがとっても深く関係するんです。

唯、現代ではイライラしがち。

気が詰まる、気が散る、気が落ちる、気が詰まる、気が上がる、、、
気 慣用句 で検索すると沢山「気」にまつわる言葉がでてきます。

そう、気は落ちたり、上がったり、つまったり、散ったり、ともう色々で、スムーズにカラダの中を巡ってくれないんです。

そうなると、気が滞る(漢方では「気滞」(きたい))から、
血が滞る(血瘀(瘀血になる))です。

女性は特にホルモンに支配されているので、そうなりがち・・・
そうなると、その「滞り」が塊になり、子宮筋腫のような疾患に結果なると漢方では考えられています。

そういう時、血の滞りに効果的な代表的な漢方薬は、「桂枝茯苓丸」などがあり
(※あくまでも代表的な漢方薬として紹介しています。必ず専門の方に診てもらってください。漢方は色々な要素が導かれて症状として出てきます。)
また、血の滞りを誘引する気の巡りの改善には「逍遥散」などがあります。

さて、薬膳の場合はどうでしょう?
血の滞りや気の滞りを改善する薬膳はもちろんですが、ここでは「塊」をほぐすものを紹介します。

それは「軟堅作用」という鹹(しおからい)食材がいいといわれています。鹹=海 ⇒ 海藻類や貝類(もちろん、例外もありますのでご注意)です。

さて、前置きがたいへん長くなってしまいましたが、
過去のブログより「浅蜊とはとむぎご飯」をご紹介します。

浅蜊は、堅いものを柔らかくする作用(軟堅作用)、
そして、出汁になっている昆布も「鹹」で同じ作用です。
 
ハト麦は民間薬で、イボを小さくする作用。
「水」の滞りを巡らす作用もたいへん強いです!
「美白作用」凄い!
 
牛蒡はデトックス効果が高く、
三つ葉は香り高く、血の滞りを解消してくれます。
まさに、「子宮筋腫」のためのご飯です!
 

※ もちろん専門医の方にきちんと観てもらいましょう。薬膳は治療も目的しますが、それがすべてはないので!予防もする、治療もする、体質改善にも役立つ、サポートすると考えてくださいね、
 



ちなみにハト麦は焙煎していないものね!
「ヨクイニン」と言われます。