夜行列車…以前は数多くの夜行列車が全国で活躍していましたが、いつの間にか削減され、定期的に運行されている夜行列車は本当に少なくなりました。
夜行列車といえばブルートレイン・寝台列車を思い浮かべる方も多いかと思いますが、特急・急行料金のいらない『普通列車』の夜行列車も以前は定期的に運行されていました。
近畿では一番身近なところで紀勢本線に普通列車の夜行が運行されていました。
新大阪を22時台に出発し、天王寺・和歌山を通って紀勢本線に入り、新宮には早朝5時台に到着するという列車でした。新大阪から新宮行きの片道のみの運行でした。
昔は釣り客がよく利用していたようですが、末期は釣り客の利用も少なく、大阪方面から和歌山以南への最終列車としての役割を果たしているような状態になっていました。
晩年は165系6両で運行され途中の紀伊田辺で3両を切り離していました。
新宮夜行は2000年10月改正で廃止となり、ひっそりとその役割を終えました。