社長との確執 | よかっぺいがっぺのブログ

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事件が発生した。


先日登場した、スーパールーキー

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彼が仕事中に大火傷を負った。

とある物件にて、水道の水漏れをチェックしていたところ、突然、熱湯が噴出した。

とっさに手で蛇口を押さえたところ、実は熱湯だった。(温水器利用だったため)

頭から全身ずぶ濡れ、手はひどくただれ、感覚がなくなるほどに。



第一報を主任が受けた。

主任から私に報告があり、すぐに病院に行くよう指示。


(取締役)事業部長と社長に報告すると、あまりにも意外な言葉が。


部長 『家で怪我したことにしてくれ』


よか 『はぁ?正気ですか?

     労災云々はわかります。

     しかし、ずぶ濡れですよ。

    常識的に判断してください。』


社長 『そんなにずぶ濡れなの?何とかならんか?』


よか 『無理です。

     緊急事態です。

    社員をひとり犠牲にしろ、という意味ですか?』


よか 『今回は労災を適用することに意味があるのです。

     会社が医療費を負担すればよいという話ではないんじゃないですか?

     労働基準監督署に目をつけられたら、私が会社を辞めて責任を取ります。

     でもその後のことは社長が考えてください。』



一方的に話を切り上げ、ルーキーには 『病院では事実を伝えるよう』 指示を出した。


*仕事中のケガの場合、労災が適用されます。

 病院では、怪我人に対し、必ず業務中の事故か否かを聞いてきます。

  労災が適用されると、社会保険は適用されず、実費が請求されます。

  実費は労災で補填されますが、労災適用事故が発生すると、ほぼ確実に労働基準監督署の指導が入ります。

 そうなると、様々な問題を指摘され、行政処分を喰らう可能性が・・・当社には多分にあったのです。

  案外多いと思いますyo。こんな会社。




ルーキーが病院から戻ると、出社してきた社長自ら彼を出迎えた。

ルーキーを気遣い、そして私に 『すまなかった』 と一言。


『わかってもらえればそれでいいです』 的なことを言ったと思う。



でも・・・、もう遅かった。

社長に対する信頼、尊敬が根底から崩れた。



私の本音は、


労災云々・・・は理解できる。

ただし、

①彼は大怪我を負っており、事態は緊急であった。

②社員を守らない会社で、自分が守るべき家族を持ったときに安心して働けるだろうか。

③ずぶ濡れの怪我人に対し、『家で負傷した』 とは呆れた発想だ。

④労災が適用されない場合、上長として彼の家族に何と言ってお詫びをすればよいのだろう。



確かこんな思いがグルグルと頭の中で回っていたと思う。





こんなことを一瞬の迷いもなく判断できない・・・。


社員は使い捨て。

会社が第一。

いざと言うとき、会社は社員を助けてはくれない。




この考えがどうのこうの、というつもりはない。


社長がまず会社を第一に考えたことを完全には否定できない。


社長は200人近い社員の生活を預かっている。

1人のために会社をコケさせる訳には行かない。

(ここまで大袈裟な事態には発展しませんが)




ただ、私の価値観とは大きく異なった。

たったの1人の社員を守れない会社が200人の社員を守れるはずがない・・・。



もうこの会社では働けない。



そして、入社以来ずっと抱いていた、自分の力を大手企業で試してみたい、という気持ちに拍車がかかった。




(つづく)