某有名私立大学に通うA君。
『ひっこし前に部屋の状態を査定してくれ。』
とにかく部屋を見に行った。
タバコのヤニ・・・は微妙についている。
本当はゴネられたら敷金取れないレベル。
よかっぺ、さらっと一言。
『タバコのヤニが結構付いているから壁紙は交換ですね。床はフローリングでそのまま使えますので。あ、穴なんて開いてないですよね?』
『大丈夫です。じゃぁ、壁紙はいたずら書きなんかしちゃってもいいすか!?』
『あ、何してもいいですよ。』
一週間後。
『・・・。』
とにかくアナーキーな、へんてこな絵をスプレーで描きまくったW大学の男の子A君。
実家に送りつけた敷金の清算書を見るや否や、電話口で 『敷金を返せ!』 と文句を言うお母さんに・・・、『あまり、こんなことはしたくないのですが・・・、じゃ、写真送ります。』
(注)通常は必ず送ります。この時はさすがに送れませんでした。
写真を郵送。
その後、交渉はすんなりまとまってしまったどころか、丁重に謝罪されたことは言うまでもない。
A君、ごめんね。
そんなつもりはなかったんだけど。
結果的にははめてしまったね。
これが社会人ってやつさ。
極悪非道で狡猾なのよ。
ち、違うか!?
(つづく)