久しぶりだった。
快晴。
見事に青い空。
強い日差し。
彼女が空港で待っていた。
すぐにでも 押し倒したい 抱き寄せたい衝動に駆られたが・・・、
ここは海外でも私は日本人。
どうしても恥ずかしくて、それはできなかった。
なので・・・エレベーターに駆け込みました。(笑)
あ、エッチなことは我慢しました。
考えもしませんでした。
いろいろあった・・・。
これまでの出来事が延々と思い出された。
簡単に、彼女との話。
高校時代、初日(入学式)で一目惚れした。
遅め?の初恋でした。
ずっと片思いするも、毎晩電話攻勢。
彼女の性格を把握しきった頃に
『付き合ってくれなかったら絶交する!』
脅しの一言で交際が始まった。
その後の交際は山あり、谷あり。
高校時代は私が部活に打ち込むあまり、彼女には寂しい思いをさせた。
大学時代は、私が将来のビジョンに向かって邁進していたため、彼女一人取り残された気持ちになっていたらしい。
もちろん、私は
『彼女にかっこいいところを見せたい』
『結婚後、どうやったら自らの力で彼女に豊かな生活を提供できるか?』
と真剣に考えていただけなのだが。
というわけで、彼女に会うのは・・・約半年振り。
そう、
私が『しばらく就職活動⇒仕事に専念する!』 宣言したら、彼女は海外逃亡してしまったのだ。
交際が始まって6年が経っていた。
何もかもを忘れ、彼女との甘い時間を過ごした。
今までの時間を取り戻すかのように。
数年後に知ることになるのだが・・・。
このとき、彼女は私がプロポーズして、
『一緒に日本に帰ろう』
と言うのを待っていたらしい。
(つづく)