うさぎや「喜作羊羹」 | 羊羹研究家

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羊羹を口に入れ、

目をつぶって、

思ふこと。

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なぜだろう?

どうしてもコメントがしづらい。


羊羹が直接的に

味を発信はしていない。

羊羹独特の”奥深さ”かと思うが、

これまでそれを感じてきた羊羹とは、

種類が違う。

深くはないが、間接的。


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やわらかさは特別。

とてもやわらかい。水羊羹に近い。

公式ページの説明にも、

「保存ができるのに、

生菓子のようなやわらかさ」

というような説明があった。

なるほど。

それは確かに画期的なことだ!


さらにネットを見ると、羊羹のみ、

配送可能ということ。


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羊羹の持つ価値に、

新しく一つ気付いた。

「遠隔地をつなぐ媒体」

であること。


ゴールデンウィークもあってか、

お店は超混んでいて、

大勢のお客さんが、

注文したどら焼きを待っている。

どら焼きついでに、

喜作最中も加える方もたまにいる。

私がいた限り、

お店で羊羹を買っている方はいなかった。


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しかし、「どら焼きは生菓子です」

と大きく張り紙がされていて、

遠くにお土産を持ち帰るお客さんは、

最中、羊羹を買ったりするのだろう。


さらに、遠くから取り寄せるならば、

羊羹のみ可能。


お店の味を、

アクセス不可能な人に伝える

手段として羊羹がある。


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だから”羊羹と贈り物”

という関係性もゆるぎない。

そういえば私が羊羹を買う時、

どこのお店でも、

自宅用だとは思われない。


自宅で親に電話をかけたり、

自宅の親に手紙を送ったりしないのと一緒。

羊羹も電話や手紙のような、

一種の通信手段。


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喜作羊羹、喜作最中の”喜作”は、

”うさぎや”初代の谷口喜作さんのお名前。


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それにしても包み紙がきれい。モダン。

こんなビビッドな色を使った

和菓子の包装は他にあまり思いつかない。


小豆 ★★★

水 ★★★

寒天 ★★★

砂糖 ★★★★

塩 ★

総合 ★★★★

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固柔度 ★★★


↑何かどうしても評価がしづらかった。


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