与党が衆議院で過半数回復へ…「改革の会」3議員が自民会派合流で最終調整、過半数確保は1年ぶり
衆院会派「改革の会」に所属する無所属の3衆院議員は、近く自民党会派に合流する方向で最終調整に入った。
複数の関係者が明らかにした。実現すれば、自民、日本維新の会の与党会派所属議員は233人となり、約1年ぶりに与党が衆院で過半数(233議席)に達する。
自民会派に加わるのは、維新から9月に除名処分を受けて「改革の会」を結成した斉木武志(比例北陸信越、当選3回)、守島正(大阪2区、当選2回)、阿部弘樹(比例九州、当選2回)の3氏。
28日にも自民の鈴木幹事長と面会し、早ければ12月上旬に会派入りする。
自民は与党の過半数回復に向け、10月の首相指名選挙で高市首相に投票していた3氏と水面下で協議を続けていた。
与党が過半数を確保すれば、衆院では法案や予算案を野党の協力なしで可決できるようになる。
一方、参院では自民、維新会派の所属議員が119人と過半数(125議席)に6人足りず、引き続き野党の協力が不可欠となる。
自民は昨年10月の衆院選と今年7月の参院選で連敗し、衆参で与党過半数割れを招いた。
10月に連立相手を維新に組み替えたが、少数与党の状況は変わっていなかった。