『唯一無二の横綱目指す』横綱・大の里が正式に誕生 石川県からは輪島以来52年ぶりの横綱に
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石川県津幡町出身の大の里の横綱昇進が、きょう日本相撲協会が東京・両国国技館で開いた、臨時理事会などを開き、正式に決定した。それを受けて使者を、茨城県の二所の関部屋に派遣、大の里は『唯一無二の横綱を目指す』と述べ、横綱としての決意を述べた。
地元を離れ相撲留学…2年連続アマ横綱として角界入り
大の里は石川県津幡町出身の24歳。
地元の少年相撲で活躍した後、中学校から相撲の強豪校がある新潟県へ相撲留学し、その後、日本体育大学に進みました。
大学時代は、3、4年生の時に2年連続のアマチュア横綱となり、鳴り物入りで角界入りした。
大相撲では元横綱、稀勢の里の二所の関親方が率いる二所の関部屋に入門。2023年夏場所で幕下10枚目格付け出しでデビューし、二場所で幕下を通過し十両昇進。
十両で優勝は出来なかったものの、初土俵から所要4場所で幕内昇進を果たした。これは昭和以降3位タイのスピードで新入幕を果たしたことになる。 地元で能登半島地震が発生した直後に行われた、2024年初場所では、新入幕ながら11勝4敗の成績を上げて敢闘賞を受賞。2月には同郷の遠藤関らとともに避難所を回り被災者を励ました。春場所は11勝4敗で敢闘賞と技能賞を受賞。夏場所で小結に昇進すると、その勢いで初優勝を果たす。
秋場所では初日から11連勝とする中、奥能登で豪雨が発生。石川県民を励ますかのようにその場所でも大の里は13勝2敗をあげ、2度目の優勝を果たし、大関昇進を決めた。所要9場所での大関昇進は昭和以降で最速。まだ大銀杏も結えない“ちょんまげ”姿の大関昇進は史上初だ。伝達式で述べた「唯一無二」の力士を目指すとの口上は父親にかけられた声から取ったそうだ。
石川県出身の大関は、昭和以降、輪島・出島に次ぐ3人目となる。
大関昇進場所となった九州場所では9勝6敗に終わったが、2025年初場所では10勝5敗とし、先場所は12勝3敗で、高安との優勝決定戦を制し大関昇進後初優勝。
今場所は綱取り場所として挑み、見事、14勝1敗で二場所連続優勝。千秋楽翌日の横綱審議委員会は、満場一致で横綱推薦。けさの番付編成会議と臨時理事会で正式に横綱昇進が決定した。
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