戦中生まれの筆者、ガキ時代は食べ物に飢えていた。
小魚もタニシも蛍が餌とする小さな巻貝まで食べた。
雀など小鳥は超ごちそう~~ザリガニやサワガニも御馳走だった。
イナゴは沢山いたが九州では食べる習慣が無かった。
中学1年で中古のペタルブレーキの自転車を買って貰い、
食料探しに行動半径が広がったが、近くに獲物は居ない。
米軍の集中攻撃で31人もの子供が残酷に殺された森が有る。
筆者を含め
頓田の森
筆者を含めお化けが出ると、森付近には誰も近寄らなかった。
お腹は減るし背に腹は代えられず、食量探しに近づいてみた。
森の周辺に直径数メートルのコンクリート管が縦に埋められていて、
水が溜まって溜池が出来ていた・・・その中に数百匹のアメリカザリガニを発見・・・父愛用のアユ釣りに使う長い柄のついた網を持ち出し、
思う存分ザリガニを掬い持ち帰り家族揃って御馳走を食べた。
父が期待する頭脳も体力も視力も劣る行く末は決まっている。
ひ弱な自分を鍛える為に5本張りのエキスパンダを買って貰い、
中学時代必死で努力し3年後5本張りを引けるように成った。
中学3年間で28cm身長が伸び168cmと成っていた。
体力は付いたが目や頭脳は、父の期待には程遠く~~
故郷を離れる事となった。
新潟県で結婚し終の棲家と成ったが、子育ては計画的に行った。
科学雑誌を購読し、子供に字を教え~子供の科学を買い与えた。
3冊の子供百科事典も買い与えた。
子供の興味は尽きる事がなく、携帯ラジオも一眼レフカメラも壊された。
電気の差し込みに針金を入れショートさせた事も有る。
部屋の中で10連発の花火に火をつけ大さわぎした事も有る。
小学6年でアマチュア無線の受験をしたいと受験用紙を請求・・・
拙い字で自分で受験申込を書き、学校を休み長野まで受験に行き、
一発合格した。
アマチュア無線機を買い与え…町内に居た無線愛好家の指導。
親が指導できる期間は短い~適時に子供の能力を見極め実行した。
既に親の能力を遥かに超えて幸せな生活を得ている。
我が夫婦は子供の世話にならずに日常を過ごせている。
足腰は弱ったが左手首の骨折が治ればマイカーの運転は再開したい。