昨年のリベンジなるか H3ロケット2号機、17日午前打ち上げへ
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組み立て棟から発射点に移動した新型ロケット「H3」2号機=2024年2月16日午後3時28分、鹿児島県の種子島宇宙センター、山本壮一郎撮影
新型ロケット「H3」2号機が17日午前9時22分55秒、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられる。
【写真】H3ロケット2号機打ち上げのイメージ 機体はエンジンを燃焼させて高度675キロ付近へ上昇し、2機の小型衛星を予定の軌道に投入する。
ロケットの性能を確認するために載せているダミー衛星の分離動作の実証もする。
H3は基幹ロケット「H2A」の後継。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同で開発してきた。
世界で拡大する衛星打ち上げ需要をねらい、高性能かつ低コスト化をめざして開発してきた。
打ち上げ費用をH2Aの半額の50億円に抑える目標を掲げる。 初号機は昨年3月、第2段エンジンが着火せず打ち上げに失敗した。
原因究明の結果、第2段エンジンの点火装置の部品の改良など必要な対策を取った。
H2Aは50号機までで引退し、H3が引き継ぐ計画。1月に48号機の打ち上げを終えたH2Aは、残り2機となっている。 H3は今後、火星衛星探査計画(MMX)、国際宇宙ステーションなどに物資を運ぶ新型宇宙ステーション補給機「HTV―X」など世界的にも重要な打ち上げを控える。
2号機は当初、15日に打ち上げる予定だったが、悪天候が予想されたため延期されていた。 ◇
打上げ結果を観るまでは外出できない