日本の持つ海水淡水化技術が、世界の水不足を救う日は近そうだ。
米西部ピンチ。干ばつによるパウエル湖の水位低下で厳しい決断を迫られる連邦政府Image: Kunal Mehta / Shutterstock
乾燥したまま春本番を迎えたアメリカ西部。連邦政府当局は、危機的状況に陥っている水不足の対応に追われています。数百万人の生活を守るために、アメリカ最大級の貯水湖の放流をどう調整するのか。連邦政府は厳しい決断を迫られているようです。
干ばつと雪解け水の不足で貯水湖が記録的な低水位に
アメリカで2番目に大きな貯水湖であるパウエル湖は、過去1年間で水位が黙示録的なレベルまで低下しました。4月18日現在の水面標高は1,073メートルで過去最低に。春の雪解けで水位が上昇する可能性も残されてはいるものの、当局によればすでに雪は解けてしまったらしく期待薄。さらにここ1,200年で最悪の干ばつが追い打ちをかけています。
内務省のTanya Trujillo氏は、パウエル湖から取水している7州(アリゾナ、コロラド、ネブラスカ、ネバダ、ニューメキシコ、ワイオミング)に宛てた書簡の中で、「現時点で最も信頼できる科学は、気候変動が今後も流域に悪影響を及ぼし続けることを示しています」と記していたそう。
世界各地で発生している水不足
世界の水不足問題とは?
現状や原因、テクノロジーによる解決策
私たち一人ひとりが、1日に使用する水の量を考えたことはあるでしょうか? 国土交通省の統計によると、1日に1人あたり、およそ300リットル近くの水が使われていると言います。日本では「飲み水に困る」ということはあまり考えられません。しかし、世界では水不足が深刻化し、あたりまえに清潔な水が確保できない地域が少なくありません。水不足が原因で紛争が起こる場合もあり、今、世界の水不足問題の解決が急がれています。
- 目次👇クリック
- 水不足問題の現状と今後考えられる問題
- 水不足問題が引き起こす戦争や対立
- 水不足問題に対する世界の取り組み
- 水不足問題の原因
- 水不足問題を解決する日本の技術と最新テクノロジー
- 原因を理解し、日々の生活で意識して行動することが大切
日本の海水淡水化技術の出番だ。