中学1年生の時の実体験です。
この恐怖体験はほとんどの人は未体験だと思う。
視力が悪くなければ起きなかった事です。
中学1年生の時、初めて中古の自転車を買って貰い有頂天に成った。
それまで自転車にさえ乗れなかった。
毎日練習し、すぐに乗れるようになり行動半径が飛躍的に伸びた。
自転車を走らせ、魚やカニ、タニシやカワニナ等の食べ物を探した。
当時は食糧難で、蛇やカエル昆虫は沢山いたが、
食べ物探しには広い面が必要で、自転車は大いに役立った。
甘木川に沿って左岸に湧水の出る場所があり、
石垣積みの無料のプールが在ったが、水が冷たく長くは泳げない。
その下流の細い土手沿いに下ると蛍の名所が在り、
カワニナが豊富だった。
中1の在る春の日、土手沿いに下り、川の中を検分・・・
戻る際、細い道の途中に誰かが道いっぱいに、7~8メートルも
縄状の物を捨てていたと認識。
自転車だから踏んで走ればよいと判断し、加速したら、
全て多種多様な大小さまざまな蛇の群れだった。
ペダルから足を離したのが間違いで、
蛇の群れの中に自転車もろとも倒れ込んだ。
ギャッと大声を上げ、
蛇を踏みながら一目散に家まで駆けた。
翌日、恐る恐る、その場に歩いて行ったら自転車はそのまま有った。
蛇の群れは冬眠から目覚め、春日に蛇体を温めていたのだろう。
因みに冬眠明けの蛇の大群は丸山公園に流れ込む沢沿いでも観た。
50半ばに成り勤務していた、田舎の工場脇でも見た。
自分としては得難い実体験の一つです。
蛇ではないが得難い恐怖の実体験は数多く在ります。