尖閣防衛を本格化する日本に米沿岸警備隊が助っ人。
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2021.03.12 13:58
米国沿岸警備隊の警備艦 [米沿岸警備隊]
米国沿岸警備隊(Coast Guard)がインド太平洋地域の警備艦を増やすと明らかにした。米国沿岸警備隊は陸・海・空軍、海兵隊、宇宙軍と共に米国の6大軍種であり、国土安全保障省の所属で領海警備、治安維持、海難救助などの任務を担当している。
12日の米オンライン軍事専門メディア「ブレイキング・ディフェンス」によると、沿岸警備隊は今年の夏、グアム配備の警備艦を2隻から3隻に増やす計画だ。沿岸警備隊のカール・シュルツ司令官は「これら警備艦はミサイルを迎撃できない」としながらも「ミサイルを迎撃できる海軍駆逐艦を(単純任務から)解放し、重要な任務に集中させることができる」と説明した。
北朝鮮が制裁を避けるために公海上で違法な積み替えをする事例が増えたことで、米海軍が従来の任務に加えてこれを取り締まる業務を引き受けた。このため乗組員の疲労度も高まり、2017年には2回の衝突事故が発生した。これを沿岸警備隊が担当して海軍の負担を減らすということだ。
沿岸警備隊は2019年3月、4500トン級の大型警備艦を日本に派遣し、対北朝鮮制裁監視任務を任せた。
沿岸警備隊がインド太平洋配備の警備艦の数を増やす背景には、中国海警の攻撃的な動きに対する牽制の目的もある。中国は1月、中国海警が不法漁労船舶に発砲することを認める法律を制定した。