凡そ50数年前、新社会人と成った男への試練が、
会社の先輩が半ば強要する社会勉強だった。
何の事はない一人前の男として「飲む打つ買う」の指導だった。
田舎町にキャバレーやクラブや飲み屋、麻雀屋が乱立していた。
何の事は無い、大人の社会に溺れない為の社会勉強と言う名の、
良く言えば男の修行(予防注射)の場を作ったのです。
会社内で職場内の女性に対する軽いタッチは容認されて居ました。
相手女性との間は冗談を言い合える仲との暗黙の了解の元でした。
暗黙の了解なしに軽くでも触れば、首を覚悟せねばならない。
セクハラと言う言葉が約25年ほど前に一般化したが当時でも、
強引なタッチは毛嫌いされた…但し上司は強引な者が多かった。
際どい下ネタの冗談が会社内でも飛び交い、
未婚の男女は人と交わす冗談からでも、相性の合う相手を見つけ、
社内結婚は結構多かった。
結婚出来て一人前の社会では、男女間に賃金格差が有っても、
結婚するまでと、当たり前の事と容認されていた。
男女雇用機会均等法が成立し、女性が自立できる社会が登場した。
相前後して、セクハラと言う言葉が登場し、
会社社会の潤滑油の役だった、軽い猥談やタッチが厳禁と成り、
独身者の気が弱くなり、草食系男子が激増し、
結婚を前提にした半ばお節介だった、仲人さんも激減した。
当然、社内結婚は激減し、気の弱い男女は婚活パーテーに逃げた。
伝え聞く所によると今やデートに誘う口実にさえ苦労するとか❕
政治家は少子化対策を声高に言うが、雇用機会均等法の見直しと、
冗談を言い合える社会復帰を計らねば、少子化など解消しない。
終戦前後までの山村では「若衆宿」と言う風習が残っていた。
娯楽の少ない時代、若者の性暴走を制御する役目も負っていた。
確かに女性の社会進出は激増したが、無味乾燥な社会と成った。
50~60歳の男女が、独り、膝を抱えてどうするのだ❓侘しい。
改めて書くが、結婚して一人前の社会復帰こそが、
少子化対策にもなり、日本の進むべき道だと思う。
反論は多々有ると思うが、今の社会を憂うる耄碌爺の戯言でした。